1が書かれたカードが4枚、2が書かれたカードが3枚、3が書かれたカードが2枚、4が書かれたカードが1枚ある。この中からカードを1枚ずつ元に戻さずに2枚続けて引くとき、偶数のカードを引く回数をXとする。確率変数Xの確率分布を求める。Xは0, 1, 2の値を取りうる。

確率論・統計学確率確率分布事象期待値
2025/4/9

1. 問題の内容

1が書かれたカードが4枚、2が書かれたカードが3枚、3が書かれたカードが2枚、4が書かれたカードが1枚ある。この中からカードを1枚ずつ元に戻さずに2枚続けて引くとき、偶数のカードを引く回数をXとする。確率変数Xの確率分布を求める。Xは0, 1, 2の値を取りうる。

2. 解き方の手順

まず、カードの総枚数を計算する。4+3+2+1 = 10枚
偶数のカードは2と4のカードなので、合計で3+1=4枚ある。
奇数のカードは1と3のカードなので、合計で4+2=6枚ある。
(i) X = 0のとき:2枚とも奇数のカードを引く確率
1枚目に奇数のカードを引く確率は 610\frac{6}{10}
2枚目に奇数のカードを引く確率は 59\frac{5}{9} (1枚奇数を引いたので奇数のカードは5枚、全体のカードは9枚になる)。
よって、
P(X=0)=610×59=3090=13P(X=0) = \frac{6}{10} \times \frac{5}{9} = \frac{30}{90} = \frac{1}{3}
(ii) X = 1のとき:1枚が偶数、もう1枚が奇数のカードを引く確率
1枚目に偶数、2枚目に奇数の場合:410×69=2490\frac{4}{10} \times \frac{6}{9} = \frac{24}{90}
1枚目に奇数、2枚目に偶数の場合:610×49=2490\frac{6}{10} \times \frac{4}{9} = \frac{24}{90}
よって、
P(X=1)=2490+2490=4890=815P(X=1) = \frac{24}{90} + \frac{24}{90} = \frac{48}{90} = \frac{8}{15}
(iii) X = 2のとき:2枚とも偶数のカードを引く確率
1枚目に偶数のカードを引く確率は 410\frac{4}{10}
2枚目に偶数のカードを引く確率は 39\frac{3}{9} (1枚偶数を引いたので偶数のカードは3枚、全体のカードは9枚になる)。
よって、
P(X=2)=410×39=1290=215P(X=2) = \frac{4}{10} \times \frac{3}{9} = \frac{12}{90} = \frac{2}{15}
確率の合計を確認する。
13+815+215=515+815+215=1515=1\frac{1}{3} + \frac{8}{15} + \frac{2}{15} = \frac{5}{15} + \frac{8}{15} + \frac{2}{15} = \frac{15}{15} = 1

3. 最終的な答え

X = 0 のとき、P = 1/3
X = 1 のとき、P = 8/15
X = 2 のとき、P = 2/15

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