三角形ABCにおいて、点Qが辺ABを2:3に内分し、点Rが辺BCを4:5に内分するとき、線分COとOQの比を求める問題です。

幾何学メネラウスの定理チェバの定理ベクトルの内分三角形
2025/4/9

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、点Qが辺ABを2:3に内分し、点Rが辺BCを4:5に内分するとき、線分COとOQの比を求める問題です。

2. 解き方の手順

メネラウスの定理を使います。三角形ABRと直線CQについて、以下の式が成り立ちます。
AQQBBCCRROOA=1\frac{AQ}{QB} \cdot \frac{BC}{CR} \cdot \frac{RO}{OA} = 1
問題文より、AQ:QB=2:3AQ:QB = 2:3 なので、AQQB=23\frac{AQ}{QB} = \frac{2}{3}。また、BR:RC=4:5BR:RC = 4:5なので、BC:CR=(4+5):5=9:5BC:CR = (4+5):5 = 9:5。よって、BCCR=95\frac{BC}{CR} = \frac{9}{5}
上記のメネラウスの定理の式にこれらの値を代入すると、
2395ROOA=1\frac{2}{3} \cdot \frac{9}{5} \cdot \frac{RO}{OA} = 1
1815ROOA=1\frac{18}{15} \cdot \frac{RO}{OA} = 1
65ROOA=1\frac{6}{5} \cdot \frac{RO}{OA} = 1
ROOA=56\frac{RO}{OA} = \frac{5}{6}
したがって、OA:RO=6:5OA:RO = 6:5
次に、チェバの定理を使います。三角形ABCに点Oがあるとき、以下の式が成り立ちます。
AQQBBRRCCPPA=1\frac{AQ}{QB} \cdot \frac{BR}{RC} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
ここで、点Pは直線AOと辺BCの交点です。問題文では与えられていないので、新たに設定します。
AQQB=23\frac{AQ}{QB} = \frac{2}{3}BRRC=45\frac{BR}{RC} = \frac{4}{5}なので、これを代入すると、
2345CPPA=1\frac{2}{3} \cdot \frac{4}{5} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
815CPPA=1\frac{8}{15} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
CPPA=158\frac{CP}{PA} = \frac{15}{8}
ここで、ベクトルを使って考えます。
OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c}とします。
点Qは辺ABを2:3に内分するので、OQ=3a+2b5\vec{OQ} = \frac{3\vec{a} + 2\vec{b}}{5}
点Rは辺BCを4:5に内分するので、OR=5b+4c9\vec{OR} = \frac{5\vec{b} + 4\vec{c}}{9}
また、OP=8a+15c23\vec{OP} = \frac{8\vec{a}+15\vec{c}}{23}
ここで、CO:OQの比を求めたいので、ベクトルOC\vec{OC}OQ\vec{OQ}の関係を見る必要があります。
点Oは三角形ABCの内部にあるので、AO,BO,COの延長線はそれぞれ対辺と交わります。
問題文の図より、点Oは三角形ABCの内部にあり、AQ:QB=2:3、BR:RC=4:5なので、CO:OQを求めるために、まずはOQをCOとOAの線形結合で表すことを考えます。
しかし、この問題では、メネラウスの定理を使うことで直接的にCO:OQを求めることができます。
三角形ABRと直線CQに注目すると、
AQQBBCCRROOA=1\frac{AQ}{QB} \cdot \frac{BC}{CR} \cdot \frac{RO}{OA} = 1
が成立します。AQQB=23\frac{AQ}{QB}=\frac{2}{3}, BCCR=4+55=95\frac{BC}{CR}=\frac{4+5}{5}=\frac{9}{5}なので、代入して、
2395ROOA=1\frac{2}{3} \cdot \frac{9}{5} \cdot \frac{RO}{OA}=1
65ROOA=1\frac{6}{5} \cdot \frac{RO}{OA}=1
ROOA=56\frac{RO}{OA}=\frac{5}{6}
OA:OR=6:5OA:OR = 6:5
よって,AR:AO=11:6AR:AO=11:6
次に三角形CBQと直線ARに注目すると、
BRRCCAAOOQQB=1\frac{BR}{RC} \cdot \frac{CA}{AO} \cdot \frac{OQ}{QB}=1
BRRC=45\frac{BR}{RC} = \frac{4}{5}QBAQ=32\frac{QB}{AQ}=\frac{3}{2}
OQQB=53\frac{OQ}{QB} = \frac{5}{3}
OQAQ=106\frac{OQ}{AQ}=\frac{10}{6}
OCCQ=4124\frac{OC}{CQ}=\frac{41}{24}
チェバの定理より,
AQQBBRRCCPPA=1\frac{AQ}{QB} \cdot \frac{BR}{RC} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
2345CPPA=1\frac{2}{3} \cdot \frac{4}{5} \cdot \frac{CP}{PA} = 1
CPPA=158\frac{CP}{PA} = \frac{15}{8}
OC=xOQ\vec{OC} = x\vec{OQ}とおくと、CO:OQ=x:1CO:OQ = x:1となる。
ここで、メネラウスの定理を用いると、CO:OQ = 8:3になる。

3. 最終的な答え

CO:OQ = 8 : 3

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