座標平面上に2点 A(-4, -1) と B(2, 2) がある。以下の問いに答える。 (1) 2点 A, B を通る直線の方程式を求める。 (2) 線分 AB を 2:1 に内分する点と外分する点の座標を求める。 (3) 2点 A, B からの距離の比が 2:1 である点 P の軌跡を求め、その軌跡が円であることを示し、中心と半径を求める。 (4) (3)で求めた円 C と y 軸との交点の座標を求め、それらにおける接線の方程式を求め、y 軸と 2 直線 l1, l2 で囲まれた図形の面積を求める。

幾何学座標平面直線内分点外分点軌跡接線面積
2025/6/14

1. 問題の内容

座標平面上に2点 A(-4, -1) と B(2, 2) がある。以下の問いに答える。
(1) 2点 A, B を通る直線の方程式を求める。
(2) 線分 AB を 2:1 に内分する点と外分する点の座標を求める。
(3) 2点 A, B からの距離の比が 2:1 である点 P の軌跡を求め、その軌跡が円であることを示し、中心と半径を求める。
(4) (3)で求めた円 C と y 軸との交点の座標を求め、それらにおける接線の方程式を求め、y 軸と 2 直線 l1, l2 で囲まれた図形の面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2点 A, B を通る直線の方程式を求める。
傾き m=(2(1))/(2(4))=3/6=1/2m = (2 - (-1))/(2 - (-4)) = 3/6 = 1/2
直線の方程式は、y2=(1/2)(x2)y - 2 = (1/2)(x - 2)
2y4=x22y - 4 = x - 2
x2y+2=0x - 2y + 2 = 0
(2) 線分 AB を 2:1 に内分する点の座標を求める。
内分点の公式より、
(2(2)+1(4)2+1,2(2)+1(1)2+1)=(443,413)=(0,1)(\frac{2(2) + 1(-4)}{2+1}, \frac{2(2) + 1(-1)}{2+1}) = (\frac{4-4}{3}, \frac{4-1}{3}) = (0, 1)
線分 AB を 2:1 に外分する点の座標を求める。
外分点の公式より、
(2(2)1(4)21,2(2)1(1)21)=(4+41,4+11)=(8,5)(\frac{2(2) - 1(-4)}{2-1}, \frac{2(2) - 1(-1)}{2-1}) = (\frac{4+4}{1}, \frac{4+1}{1}) = (8, 5)
(3) 2点 A, B からの距離の比が 2:1 である点 P(x, y) の軌跡を求める。
PA=2PBPA = 2PB
PA2=4PB2PA^2 = 4PB^2
(x+4)2+(y+1)2=4((x2)2+(y2)2)(x+4)^2 + (y+1)^2 = 4((x-2)^2 + (y-2)^2)
x2+8x+16+y2+2y+1=4(x24x+4+y24y+4)x^2 + 8x + 16 + y^2 + 2y + 1 = 4(x^2 - 4x + 4 + y^2 - 4y + 4)
x2+8x+y2+2y+17=4x216x+4y216y+32x^2 + 8x + y^2 + 2y + 17 = 4x^2 - 16x + 4y^2 - 16y + 32
0=3x224x+3y218y+150 = 3x^2 - 24x + 3y^2 - 18y + 15
0=x28x+y26y+50 = x^2 - 8x + y^2 - 6y + 5
(x28x)+(y26y)=5(x^2 - 8x) + (y^2 - 6y) = -5
(x28x+16)+(y26y+9)=5+16+9(x^2 - 8x + 16) + (y^2 - 6y + 9) = -5 + 16 + 9
(x4)2+(y3)2=20(x-4)^2 + (y-3)^2 = 20
これは中心 (4, 3), 半径 20=25\sqrt{20} = 2\sqrt{5} の円である。
(4) (3) で求めた円 C と y 軸との交点の座標を求める。
x=0x=0 を代入する。
(04)2+(y3)2=20(0-4)^2 + (y-3)^2 = 20
16+(y3)2=2016 + (y-3)^2 = 20
(y3)2=4(y-3)^2 = 4
y3=±2y-3 = \pm 2
y=3±2y = 3 \pm 2
y=1,5y = 1, 5
よって交点の座標は (0, 1), (0, 5) である。ただし、1<51 < 5 とする。
(0, 1) における C の接線 l1 の方程式を求める。
円の中心 (4, 3) と点 (0, 1) を通る直線の傾きは、(31)/(40)=2/4=1/2(3-1)/(4-0) = 2/4 = 1/2
接線 l1 の傾きは -2 である。(垂直条件)
接線の方程式は y1=2(x0)y - 1 = -2(x - 0)
y=2x+1y = -2x + 1
(0, 5) における C の接線 l2 の方程式を求める。
円の中心 (4, 3) と点 (0, 5) を通る直線の傾きは、(53)/(04)=2/(4)=1/2(5-3)/(0-4) = 2/(-4) = -1/2
接線 l2 の傾きは 2 である。(垂直条件)
接線の方程式は y5=2(x0)y - 5 = 2(x - 0)
y=2x+5y = 2x + 5
y 軸と 2 直線 l1, l2 で囲まれた図形の面積を求める。
l1 と l2 の交点を求める。
2x+1=2x+5-2x + 1 = 2x + 5
4x=4-4x = 4
x=1x = -1
l1 と l2 は x=-1 で交わる。
l1, l2 と y 軸の交点はそれぞれ (0, 1), (0, 5)
求める面積は、三角形の面積であり、底辺 5-1 = 4, 高さ 1 となる。
したがって面積は (1/2)41=2(1/2) \cdot 4 \cdot 1 = 2

3. 最終的な答え

(1) ア: 2, イ: 2
(2) ウ: 0, エ: 1, オ: 8, カ: 5
(3) キ: 4, ク: 8, ケ: 6, コ: 5, サ: 4, シ: 3, ス: 2, セ: 5
(4) ソ: 1, タ: 5, チツ: -2, テ: 1, ト: 2, ナ: 5, ニ: 2

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