原点を中心とする半径1の円を円①、点A(3, 3)を中心とする半径$\sqrt{2}$の円を円②とします。点Pから円①、円②に引いた接線の接点をそれぞれQ, Rとするとき、以下の条件を満たす点Pの軌跡を求めます。 (1) PQ:PR = 1:2 (2) PQ:PR = 1:1

幾何学軌跡接線三平方の定理
2025/4/10

1. 問題の内容

原点を中心とする半径1の円を円①、点A(3, 3)を中心とする半径2\sqrt{2}の円を円②とします。点Pから円①、円②に引いた接線の接点をそれぞれQ, Rとするとき、以下の条件を満たす点Pの軌跡を求めます。
(1) PQ:PR = 1:2
(2) PQ:PR = 1:1

2. 解き方の手順

点Pの座標を(x, y)とします。円①の中心をO、円②の中心をAとします。
(1) PQ:PR = 1:2の場合
PQは、点Pから円①に引いた接線の長さなので、三平方の定理より
PQ2=OP212=x2+y21PQ^2 = OP^2 - 1^2 = x^2 + y^2 - 1
PQ=x2+y21PQ = \sqrt{x^2 + y^2 - 1}
PRは、点Pから円②に引いた接線の長さなので、三平方の定理より
PR2=AP2(2)2=(x3)2+(y3)22PR^2 = AP^2 - (\sqrt{2})^2 = (x-3)^2 + (y-3)^2 - 2
PR=(x3)2+(y3)22PR = \sqrt{(x-3)^2 + (y-3)^2 - 2}
PQ:PR = 1:2なので、
x2+y21:(x3)2+(y3)22=1:2\sqrt{x^2 + y^2 - 1} : \sqrt{(x-3)^2 + (y-3)^2 - 2} = 1:2
2x2+y21=(x3)2+(y3)222\sqrt{x^2 + y^2 - 1} = \sqrt{(x-3)^2 + (y-3)^2 - 2}
両辺を2乗して
4(x2+y21)=(x3)2+(y3)224(x^2 + y^2 - 1) = (x-3)^2 + (y-3)^2 - 2
4x2+4y24=x26x+9+y26y+924x^2 + 4y^2 - 4 = x^2 - 6x + 9 + y^2 - 6y + 9 - 2
3x2+6x+3y2+6y=203x^2 + 6x + 3y^2 + 6y = 20
x2+2x+y2+2y=203x^2 + 2x + y^2 + 2y = \frac{20}{3}
(x+1)2+(y+1)2=203+1+1=263(x+1)^2 + (y+1)^2 = \frac{20}{3} + 1 + 1 = \frac{26}{3}
(2) PQ:PR = 1:1の場合
x2+y21:(x3)2+(y3)22=1:1\sqrt{x^2 + y^2 - 1} : \sqrt{(x-3)^2 + (y-3)^2 - 2} = 1:1
x2+y21=(x3)2+(y3)22\sqrt{x^2 + y^2 - 1} = \sqrt{(x-3)^2 + (y-3)^2 - 2}
両辺を2乗して
x2+y21=(x3)2+(y3)22x^2 + y^2 - 1 = (x-3)^2 + (y-3)^2 - 2
x2+y21=x26x+9+y26y+92x^2 + y^2 - 1 = x^2 - 6x + 9 + y^2 - 6y + 9 - 2
6x+6y=176x + 6y = 17
y=66x+176y = -\frac{6}{6}x + \frac{17}{6}
y=x+176y = -x + \frac{17}{6}

3. 最終的な答え

(1) (x+1)2+(y+1)2=263(x+1)^2 + (y+1)^2 = \frac{26}{3}
(2) y=x+176y = -x + \frac{17}{6}

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