40枚の硬貨を同時に投げたとき、表が出た硬貨の枚数をXとする。Xの期待値 $E(X)$、分散 $V(X)$、標準偏差 $\sigma(X)$ をそれぞれ求めよ。

確率論・統計学確率二項分布期待値分散標準偏差
2025/4/10

1. 問題の内容

40枚の硬貨を同時に投げたとき、表が出た硬貨の枚数をXとする。Xの期待値 E(X)E(X)、分散 V(X)V(X)、標準偏差 σ(X)\sigma(X) をそれぞれ求めよ。

2. 解き方の手順

この問題は二項分布に従う確率変数の期待値、分散、標準偏差を求める問題です。
硬貨を投げる試行は独立であり、それぞれの硬貨で表が出る確率は 1/21/2 です。したがって、Xは二項分布 B(n,p)B(n, p) に従います。ここで、n=40n = 40 (試行回数)、p=1/2p = 1/2 (表が出る確率) です。
二項分布 B(n,p)B(n, p) に従う確率変数Xについて、以下の公式が成り立ちます。
* 期待値: E(X)=npE(X) = np
* 分散: V(X)=np(1p)V(X) = np(1-p)
* 標準偏差: σ(X)=V(X)=np(1p)\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{np(1-p)}
これらの公式を用いて、問題の値を計算します。
E(X)=np=40×12=20E(X) = np = 40 \times \frac{1}{2} = 20
V(X)=np(1p)=40×12×(112)=40×12×12=10V(X) = np(1-p) = 40 \times \frac{1}{2} \times (1 - \frac{1}{2}) = 40 \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = 10
σ(X)=V(X)=10\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{10}

3. 最終的な答え

E(X)=20E(X) = 20
V(X)=10V(X) = 10
σ(X)=10\sigma(X) = \sqrt{10}

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