2次関数 $y = ax^2$ のグラフが、2点A(3,1), B(3,9)を結ぶ線分ABと交わる。 (1) 定数 $a$ の取り得る値の範囲を求める。 (2) 線分ABとグラフの交点をPとする。$\triangle OAB$ の面積が $\triangle OAP$ の面積の2倍となるとき、 (ア) 点Pの座標を求める。 (イ) 定数 $a$ の値を求める。 (3) グラフ上にあり、$x$ 座標が5である点をQ、直線OQの傾きを $m$ とするとき、$m$ の取り得る値の範囲を求める。

代数学二次関数グラフ方程式長方形
2025/4/10
## 問題11

1. 問題の内容

2次関数 y=ax2y = ax^2 のグラフが、2点A(3,1), B(3,9)を結ぶ線分ABと交わる。
(1) 定数 aa の取り得る値の範囲を求める。
(2) 線分ABとグラフの交点をPとする。OAB\triangle OAB の面積が OAP\triangle OAP の面積の2倍となるとき、
(ア) 点Pの座標を求める。
(イ) 定数 aa の値を求める。
(3) グラフ上にあり、xx 座標が5である点をQ、直線OQの傾きを mm とするとき、mm の取り得る値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 線分ABと y=ax2y=ax^2 が交わる条件を考える。
- 点A,Bの座標を y=ax2y=ax^2 に代入し、aa の範囲を求める。
- Aを通るとき 1=a(32)1 = a(3^2) なので a=19a = \frac{1}{9}
- Bを通るとき 9=a(32)9 = a(3^2) なので a=1a = 1
- y=ax2y=ax^2 が線分ABと交わるためには、19a1\frac{1}{9} \le a \le 1 が必要。
(2) (ア) OAB\triangle OAB の面積が OAP\triangle OAP の面積の2倍になる条件から、点Pの yy 座標を求める。
- 点Pは線分AB上にあるので、yy 座標は1と9の間である。
- OAB\triangle OAB の面積は 123(91)=12\frac{1}{2} \cdot 3 \cdot (9 - 1) = 12
- OAP\triangle OAP の面積は 123(yP0)=32yP\frac{1}{2} \cdot 3 \cdot (y_P - 0) = \frac{3}{2}y_P
- よって、 12=232yP12 = 2 \cdot \frac{3}{2} y_P なので yP=4y_P = 4
- 点Pは直線AB上にあるので、直線ABの方程式を求める。
- 直線ABの傾きは 9133\frac{9-1}{3-3} だが、これは計算できない。
- これは線分ABが x=3x=3 の直線であることを意味する。
- 点Pの xx 座標は3なので、点Pの座標は (3, 4)
(イ) 点P(3,4) を y=ax2y=ax^2 に代入し、aa を求める。
- 4=a(32)4 = a(3^2) なので a=49a = \frac{4}{9}
(3) 点Qの座標は (5, a52a \cdot 5^2) = (5, 25a25a)
- 直線OQの傾き mm25a050=5a\frac{25a - 0}{5 - 0} = 5a
- (1)より、19a1\frac{1}{9} \le a \le 1 なので、
- 595a5\frac{5}{9} \le 5a \le 5
- よって、59m5\frac{5}{9} \le m \le 5

3. 最終的な答え

(1) 19a1\frac{1}{9} \le a \le 1
(2) (ア) P(3, 4)
(イ) a=49a = \frac{4}{9}
(3) 59m5\frac{5}{9} \le m \le 5
## 問題12

1. 問題の内容

放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 と直線 ll が2点A, Bで交わっており、その交点の xx 座標はそれぞれ -1, 5である。Oを原点とし、四角形AOPQ が長方形になるように、放物線上に点Pを、直線 ll 上に点Qをとる。
(1) 2点A,Bの座標と直線 ll の方程式を求めよ。
(2) 点P, Qの座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点A,Bの座標を求める。
- Aのx座標は-1なので、Aのy座標は y=12(1)2=12y = \frac{1}{2}(-1)^2 = \frac{1}{2}。よってA(-1, 12\frac{1}{2})
- Bのx座標は5なので、Bのy座標は y=12(5)2=252y = \frac{1}{2}(5)^2 = \frac{25}{2}。よってB(5, 252\frac{25}{2})
- 直線 ll の方程式を求める。
- 直線 ll は2点A,Bを通るので、傾きは 252125(1)=126=2\frac{\frac{25}{2} - \frac{1}{2}}{5 - (-1)} = \frac{12}{6} = 2
- 直線 ll の方程式は y=2x+by = 2x + b と表せる。
- 点A(-1, 12\frac{1}{2}) を通るので、12=2(1)+b\frac{1}{2} = 2(-1) + b より、 b=52b = \frac{5}{2}
- よって直線 ll の方程式は y=2x+52y = 2x + \frac{5}{2}
(2) 四角形AOPQ が長方形になる条件を考える。
- OPとAQが平行で、OAとPQが平行である。また、OAとAQが垂直である。
- OAの傾きは 12010=12\frac{\frac{1}{2} - 0}{-1 - 0} = -\frac{1}{2}
- AQの傾きは OA の傾きの符号を変えた逆数になるので、2となる。
- 点Pは放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 上にあるので、Pのx座標を pp とすると、P(pp, 12p2\frac{1}{2}p^2)
- 点Qは直線 y=2x+52y = 2x + \frac{5}{2} 上にあるので、Qのx座標を qq とすると、Q(qq, 2q+522q + \frac{5}{2})
- PQがx軸に平行なので 12p2=2q+52\frac{1}{2} p^2 = 2q + \frac{5}{2}
- AQがy軸に平行なので p=1p = -1
- 点Pの座標は P(-1, 12\frac{1}{2})
- Qの yy 座標は 12\frac{1}{2} なので 12=2q+52\frac{1}{2} = 2q + \frac{5}{2}
- 2q=22q = -2 よって q=1q = -1
- これはAの座標と同じなので、条件を満たさない。
- OPの傾きは 12-\frac{1}{2}なので、OQの傾きが2である。
- OPとAQは平行なので、AQの傾きも 12-\frac{1}{2}
- OAとPQは平行なので、PQの傾きは 12-\frac{1}{2}
- Qは直線ll上にあるので yq=2xq+52y_q = 2x_q + \frac{5}{2}
- Aは放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 上にあるので、Pの座標を (p, 12p2\frac{1}{2}p^2) とすると
- 点Pは放物線上にあり、点Qは直線上にある
- xp=xqx_p = x_qなので xp=qx_p = q
- yp=2xq+52y_p = 2x_q + \frac{5}{2}
- 点Pの xx 座標を pp とすると、点Qの座標は(p,12p2p, \frac{1}{2}p^2)
- よって 2p+522p + \frac{5}{2}
- OAPQが長方形なので、12x2=12x\frac{1}{2} x^2 = -\frac{1}{2}x
- x=0,1x=0, -1

3. 最終的な答え

(1) A(-1, 12\frac{1}{2}), B(5, 252\frac{25}{2}), 直線 ll: y=2x+52y = 2x + \frac{5}{2}
(2) 点P, Q が存在しない。

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