(1) 曲線 $y = \sqrt{x}$ と直線 $y=2$、y軸に囲まれた部分をy軸のまわりに1回転してできる回転体の体積Vを求めよ。 (2) 曲線C: $x=3\cos t$, $y=3\sin t$ ($0 \le t \le 2\pi$) の長さを求めよ。

解析学積分回転体の体積曲線の長さ
2025/4/10

1. 問題の内容

(1) 曲線 y=xy = \sqrt{x} と直線 y=2y=2、y軸に囲まれた部分をy軸のまわりに1回転してできる回転体の体積Vを求めよ。
(2) 曲線C: x=3costx=3\cos t, y=3sinty=3\sin t (0t2π0 \le t \le 2\pi) の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) y=xy = \sqrt{x} より、x=y2x = y^2。回転体の体積Vは、
V=02πx2dy=02π(y2)2dy=π02y4dy=π[y55]02=π255=325πV = \int_{0}^{2} \pi x^2 dy = \int_{0}^{2} \pi (y^2)^2 dy = \pi \int_{0}^{2} y^4 dy = \pi [\frac{y^5}{5}]_0^2 = \pi \frac{2^5}{5} = \frac{32}{5}\pi
したがって、V = (32/5)π.
(2) x=3costx=3\cos t, y=3sinty=3\sin t より、dxdt=3sint\frac{dx}{dt} = -3\sin t, dydt=3cost\frac{dy}{dt} = 3\cos t
曲線の長さLは、
L=02π(dxdt)2+(dydt)2dt=02π(3sint)2+(3cost)2dt=02π9sin2t+9cos2tdt=02π9(sin2t+cos2t)dt=02π9dt=02π3dt=3[t]02π=3(2π)=6πL = \int_{0}^{2\pi} \sqrt{(\frac{dx}{dt})^2 + (\frac{dy}{dt})^2} dt = \int_{0}^{2\pi} \sqrt{(-3\sin t)^2 + (3\cos t)^2} dt = \int_{0}^{2\pi} \sqrt{9\sin^2 t + 9\cos^2 t} dt = \int_{0}^{2\pi} \sqrt{9(\sin^2 t + \cos^2 t)} dt = \int_{0}^{2\pi} \sqrt{9} dt = \int_{0}^{2\pi} 3 dt = 3[t]_0^{2\pi} = 3(2\pi) = 6\pi
したがって、L = 6π6\pi

3. 最終的な答え

(1) V=325πV = \frac{32}{5}\pi
(2) L=6πL = 6\pi

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