各問題に対して解き方を説明します。
**問題1:** 等差数列の一般項と第10項を求める。
(1) 初項 a1=3, 公差 d=2 の等差数列の一般項 an は、 an=a1+(n−1)d=3+(n−1)2=2n+1 第10項は a10=2(10)+1=21 (2) 初項 a1=21, 公差 d=−21 の等差数列の一般項 an は、 an=a1+(n−1)d=21+(n−1)(−21)=−21n+1 第10項は a10=−21(10)+1=−4 (3) 数列 1, 5, 9, 13,... は、初項 a1=1, 公差 d=4 の等差数列なので、一般項 an は、 an=a1+(n−1)d=1+(n−1)4=4n−3 第10項は a10=4(10)−3=37 (4) 数列 10, 7, 4, 1,... は、初項 a1=10, 公差 d=−3 の等差数列なので、一般項 an は、 an=a1+(n−1)d=10+(n−1)(−3)=−3n+13 第10項は a10=−3(10)+13=−17 **問題2:** 等差数列の一般項を求める。
(1) 第3項が44, 第8項が29であるとき、a3=a1+2d=44、a8=a1+7d=29。 これらの式から 5d=29−44=−15 より d=−3。 a1=44−2d=44−2(−3)=50。 一般項は an=50+(n−1)(−3)=−3n+53 (2) 第15項が22, 第45項が112であるとき、a15=a1+14d=22、a45=a1+44d=112。 これらの式から 30d=112−22=90 より d=3。 a1=22−14d=22−14(3)=−20。 一般項は an=−20+(n−1)(3)=3n−23 (3) 公差が5, 第10項が50であるとき、d=5、a10=a1+9d=50。 a1=50−9d=50−9(5)=5。 一般項は an=5+(n−1)(5)=5n (4) 初項が100, 第7項が64であるとき、a1=100、a7=a1+6d=64。 6d=64−100=−36 より d=−6。 一般項は an=100+(n−1)(−6)=−6n+106 **問題3:** 等差数列の条件から、初めて負の数となる項、-110となる項、初めて-500より小さくなる項を求める。
第10項が-20, 第20項が-50であるとき、a10=a1+9d=−20、a20=a1+19d=−50。 これらの式から 10d=−50−(−20)=−30 より d=−3。 a1=−20−9d=−20−9(−3)=7。 一般項は an=7+(n−1)(−3)=−3n+10。 (1) an<0 となる n を求める。−3n+10<0 より 3n>10。n>310=3.33...。 したがって、初めて負の数となるのは第4項。
(2) an=−110 となる n を求める。−3n+10=−110 より 3n=120。n=40。 したがって、-110は第40項。
(3) an<−500 となる n を求める。−3n+10<−500 より 3n>510。n>3510=170。 したがって、初めて-500より小さくなるのは第171項。
**問題4:** 等差数列となるような x の値を求める。 (1) 7, x, -5,... が等差数列であるとき、x−7=−5−x より 2x=12。x=6。 (2) 21,x,31,... が等差数列であるとき、x−21=31−x より 2x=31+21=65。x=125。 **問題5:** 等差数列をなす3つの数を求める。
(1) 和が12, 2乗の和が66であるとき、3つの数を a−d,a,a+d とおく。 和が12より (a−d)+a+(a+d)=3a=12。したがって a=4。 2乗の和が66より (a−d)2+a2+(a+d)2=3a2+2d2=3(42)+2d2=48+2d2=66。 2d2=18 より d2=9。したがって d=±3。 3つの数は 1, 4, 7。
(2) 和が15, 積が80であるとき、3つの数を a−d,a,a+d とおく。 和が15より (a−d)+a+(a+d)=3a=15。したがって a=5。 積が80より (a−d)a(a+d)=a(a2−d2)=5(52−d2)=5(25−d2)=80。 25−d2=16 より d2=9。したがって d=±3。 3つの数は 2, 5, 8。
**問題14:** 等比数列の一般項を求める。
(1) 初項 a1=−2, 第4項 a4=128 のとき、a4=a1r3=−2r3=128。 r3=−64 より r=−4。 一般項は an=−2(−4)n−1。 (2) 第2項 a2=6, 第5項 a5=−48 のとき、a5=a2r3=6r3=−48。 r3=−8 より r=−2。 a2=a1r より a1=ra2=−26=−3。 一般項は an=−3(−2)n−1。 **問題15:** 等比数列となるような x の値を求める。 (1) 4, x, 9,... が等比数列であるとき、4x=x9 より x2=36。x=±6。 (2) -10, x, -5,... が等比数列であるとき、−10x=x−5 より x2=50。x=±52。 **問題16:** 等比数列の条件から、初めて1000より大きくなる項を求める。
初項 a1=2, 公比 r=3 の等比数列 an=2(3)n−1 について、an>1000 となる n を求める。 2(3)n−1>1000 より (3)n−1>500。 35=243, 36=729 であるから n−1=6 となり n=7 が求める答えとなる。 **問題17:** 等比数列の一般項を求める。
数列 a1,a2,a3,... は等比数列であり、a1+a2=4, a3+a4=36 である。 a1+a1r=a1(1+r)=4 a1r2+a1r3=a1r2(1+r)=36 a1(1+r)a1r2(1+r)=r2=436=9 r=3 のとき、a1(1+3)=4a1=4 より a1=1。 r=−3 のとき、a1(1−3)=−2a1=4 より a1=−2。 r=3,a1=1 のとき、an=1(3)n−1=3n−1。 r=−3,a1=−2 のとき、an=−2(−3)n−1。 **問題18:** 等差数列と等比数列の条件から、a,b の値を求める。 8, a, b がこの順に等差数列をなし、a, b, 36 がこの順に等比数列をなす。 a−8=b−a より 2a=b+8。 ab=b36 より b2=36a。 b=2a−8 を b2=36a に代入すると、 (2a−8)2=36a。 4a2−32a+64=36a。 4a2−68a+64=0。 a2−17a+16=0。 (a−1)(a−16)=0。 a=1 のとき、b=2(1)−8=−6。 a=16 のとき、b=2(16)−8=24。 **問題19:** 等比数列の和を求める。
(1) 初項 a1=3, 公比 r=−2, 項数 n=5 の等比数列の和 S は、 S=1−ra1(1−rn)=1−(−2)3(1−(−2)5)=33(1−(−32))=33。 (2) 初項 a1=5, 公比 r=1, 項数 n=8 の等比数列の和 S は、 S=a1+a1+...+a1=5+5+...+5=5×8=40。 **問題20:** 等比数列の和を求める。
(1) 初項 a1=1, 公比 r=2, 末項 an=64 の等比数列の和 S は、 an=a1rn−1 より 64=1(2)n−1。したがって n−1=6 より n=7。 S=1−ra1(1−rn)=1−21(1−27)=−11−128=127。 あるいは、
S=r−1ran−a1=2−12(64)−1=128−1=127。 (2) 初項 a1=162, 公比 r=−31, 末項 an=2 の等比数列の和 S は、 an=a1rn−1 より 2=162(−31)n−1。したがって (−31)n−1=811=(−31)4 より n−1=4 となり n=5。 S=1−ra1(1−rn)=1−(−31)162(1−(−31)5)=34162(1+2431)=34162(243244)=243×4162×244×3=32×244=3488。 あるいは、
S=r−1ran−a1=−31−1(−31)(2)−162=−34−32−162=−34−3488=4488=122。 **問題21:** 等比数列の初項から第 n 項までの和 Sn を求める。 (1) 初項 a1=2, 公比 r=3 の等比数列の和 Sn は、 Sn=1−ra1(1−rn)=1−32(1−3n)=−22(1−3n)=3n−1。 (2) 初項 a1=21, 公比 r=−2 の等比数列の和 Sn は、 Sn=1−ra1(1−rn)=1−(−2)21(1−(−2)n)=321(1−(−2)n)=7(1−(−2)n)。 ###