原点O、点P($\cos \theta, \sin \theta$) (ただし、$0 < \theta < \frac{\pi}{2}$) がある座標平面上に、点Pを通り傾きが$-\frac{3}{4}$である直線とx軸の交点をQとする。 (1) Qのx座標を求める。 (2) 三角形OPQの面積Sを求める。 (3) $\theta$が$0 < \theta < \frac{\pi}{2}$の範囲を変化するとき、Sの最大値を求める。

幾何学三角関数座標平面面積最大値直線の傾き
2025/4/11
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

原点O、点P(cosθ,sinθ\cos \theta, \sin \theta) (ただし、0<θ<π20 < \theta < \frac{\pi}{2}) がある座標平面上に、点Pを通り傾きが34-\frac{3}{4}である直線とx軸の交点をQとする。
(1) Qのx座標を求める。
(2) 三角形OPQの面積Sを求める。
(3) θ\theta0<θ<π20 < \theta < \frac{\pi}{2}の範囲を変化するとき、Sの最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1) Qのx座標を求める。
点P(cosθ,sinθ\cos \theta, \sin \theta)を通り、傾きが34-\frac{3}{4}である直線の方程式は、
ysinθ=34(xcosθ)y - \sin \theta = -\frac{3}{4}(x - \cos \theta)
この直線とx軸の交点Qは、y=0y=0のときのx座標なので、
0sinθ=34(xcosθ)0 - \sin \theta = -\frac{3}{4}(x - \cos \theta)
sinθ=34(xcosθ)\sin \theta = \frac{3}{4}(x - \cos \theta)
43sinθ=xcosθ\frac{4}{3} \sin \theta = x - \cos \theta
x=cosθ+43sinθx = \cos \theta + \frac{4}{3} \sin \theta
したがって、Qのx座標はcosθ+43sinθ\cos \theta + \frac{4}{3} \sin \thetaである。
(2) 三角形OPQの面積Sを求める。
点Qのx座標をxQx_Qとおくと、xQ=cosθ+43sinθx_Q = \cos \theta + \frac{4}{3} \sin \thetaである。
三角形OPQの面積Sは、12×xQ×yP\frac{1}{2} \times |x_Q| \times |y_P|で求められる。
S=12×cosθ+43sinθ×sinθS = \frac{1}{2} \times | \cos \theta + \frac{4}{3} \sin \theta | \times | \sin \theta |
ここで、0<θ<π20 < \theta < \frac{\pi}{2}なので、cosθ>0\cos \theta > 0かつsinθ>0\sin \theta > 0であり、cosθ+43sinθ>0\cos \theta + \frac{4}{3} \sin \theta > 0が成り立つ。
よって、S=12(cosθ+43sinθ)sinθ=12cosθsinθ+23sin2θS = \frac{1}{2} (\cos \theta + \frac{4}{3} \sin \theta) \sin \theta = \frac{1}{2} \cos \theta \sin \theta + \frac{2}{3} \sin^2 \theta
S=14sin2θ+23sin2θS = \frac{1}{4} \sin 2\theta + \frac{2}{3} \sin^2 \theta
S=14sin2θ+231cos2θ2=14sin2θ+1313cos2θS = \frac{1}{4} \sin 2\theta + \frac{2}{3} \cdot \frac{1 - \cos 2\theta}{2} = \frac{1}{4} \sin 2\theta + \frac{1}{3} - \frac{1}{3} \cos 2\theta
S=14sin2θ13cos2θ+13S = \frac{1}{4} \sin 2\theta - \frac{1}{3} \cos 2\theta + \frac{1}{3}
(3) Sの最大値を求める。
S=14sin2θ13cos2θ+13S = \frac{1}{4} \sin 2\theta - \frac{1}{3} \cos 2\theta + \frac{1}{3}
三角関数の合成を行う。
S=(14)2+(13)2sin(2θ+α)+13S = \sqrt{(\frac{1}{4})^2 + (-\frac{1}{3})^2} \sin(2\theta + \alpha) + \frac{1}{3}
ここで、tanα=1314=43\tan \alpha = \frac{-\frac{1}{3}}{\frac{1}{4}} = -\frac{4}{3}
S=116+19sin(2θ+α)+13=9+16144sin(2θ+α)+13=512sin(2θ+α)+13S = \sqrt{\frac{1}{16} + \frac{1}{9}} \sin(2\theta + \alpha) + \frac{1}{3} = \sqrt{\frac{9+16}{144}} \sin(2\theta + \alpha) + \frac{1}{3} = \frac{5}{12} \sin(2\theta + \alpha) + \frac{1}{3}
0<θ<π20 < \theta < \frac{\pi}{2}なので、0<2θ<π0 < 2\theta < \pi
2θ+α2\theta + \alphaの範囲は(α,π+α)(\alpha, \pi + \alpha)であり、sin(2θ+α)\sin(2\theta + \alpha)の最大値は1となる。
したがって、Sの最大値は512+13=5+412=912=34\frac{5}{12} + \frac{1}{3} = \frac{5+4}{12} = \frac{9}{12} = \frac{3}{4}

3. 最終的な答え

(1) cosθ+43sinθ\cos \theta + \frac{4}{3} \sin \theta
(2) 14sin2θ13cos2θ+13\frac{1}{4} \sin 2\theta - \frac{1}{3} \cos 2\theta + \frac{1}{3}
(3) 34\frac{3}{4}

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