数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める問題です。 (1) 初項 $a_1 = 3$、漸化式 $a_{n+1} = a_n + 2n$ で定められる数列 $\{a_n\}$ の一般項を求め、空欄を埋めます。 (2) 初項 $a_1 = 6$、漸化式 $a_{n+1} = 7a_n - 24$ で定められる数列 $\{a_n\}$ の一般項を求めます。

代数学数列漸化式階差数列等比数列一般項
2025/4/12

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} の一般項を求める問題です。
(1) 初項 a1=3a_1 = 3、漸化式 an+1=an+2na_{n+1} = a_n + 2n で定められる数列 {an}\{a_n\} の一般項を求め、空欄を埋めます。
(2) 初項 a1=6a_1 = 6、漸化式 an+1=7an24a_{n+1} = 7a_n - 24 で定められる数列 {an}\{a_n\} の一般項を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
漸化式 an+1=an+2na_{n+1} = a_n + 2n より、階差数列 bn=an+1an=2nb_n = a_{n+1} - a_n = 2n であることがわかります。
n2n \ge 2 のとき、
an=a1+k=1n1bk=a1+k=1n12ka_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} b_k = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} 2k
an=3+2k=1n1k=3+2(n1)n2=3+n2n=n2n+3a_n = 3 + 2 \sum_{k=1}^{n-1} k = 3 + 2 \cdot \frac{(n-1)n}{2} = 3 + n^2 - n = n^2 - n + 3
n=1n=1 のとき、a1=121+3=3a_1 = 1^2 - 1 + 3 = 3 となり、これは初項の条件を満たします。
よって、数列 {an}\{a_n\} の一般項は an=n2n+3a_n = n^2 - n + 3 となります。
(2)
漸化式 an+1=7an24a_{n+1} = 7a_n - 24 を変形します。
an+1α=7(anα)a_{n+1} - \alpha = 7(a_n - \alpha) となるように α\alpha を求めます。
an+1=7an6αa_{n+1} = 7a_n - 6\alpha となるので、 6α=24-6\alpha = -24 より α=4\alpha = 4 です。
よって、an+14=7(an4)a_{n+1} - 4 = 7(a_n - 4) と変形できます。
bn=an4b_n = a_n - 4 とおくと、bn+1=7bnb_{n+1} = 7b_n となり、数列 {bn}\{b_n\} は公比7の等比数列です。
b1=a14=64=2b_1 = a_1 - 4 = 6 - 4 = 2 より、bn=27n1b_n = 2 \cdot 7^{n-1} です。
したがって、an=bn+4=27n1+4a_n = b_n + 4 = 2 \cdot 7^{n-1} + 4 となります。

3. 最終的な答え

(1) an=n2n+3a_n = n^2 - n + 3。空欄には 1=11 = 12=32 = 3 が入ります。
(2) an=27n1+4a_n = 2 \cdot 7^{n-1} + 4

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