$\lim_{x \to 1} \frac{x^2 + ax + b}{x-1} = 1$ となるように、$a$, $b$ の値を求める問題です。

解析学極限関数の極限微分
2025/4/12

1. 問題の内容

limx1x2+ax+bx1=1\lim_{x \to 1} \frac{x^2 + ax + b}{x-1} = 1 となるように、aa, bb の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、分母が x1x \to 100 に近づくため、極限が存在するためには分子も x1x \to 100 に近づく必要があります。したがって、
1+a+b=01 + a + b = 0
が成り立ちます。これから b=a1b = -a - 1 となります。
これを x2+ax+bx^2 + ax + b に代入すると、
x2+ax+b=x2+axa1x^2 + ax + b = x^2 + ax - a - 1
=a(x1)+x21= a(x - 1) + x^2 - 1
=a(x1)+(x1)(x+1)= a(x - 1) + (x - 1)(x + 1)
=(x1)(a+x+1)= (x - 1)(a + x + 1)
となります。
したがって、
limx1x2+ax+bx1=limx1(x1)(a+x+1)x1=limx1(a+x+1)=a+2\lim_{x \to 1} \frac{x^2 + ax + b}{x - 1} = \lim_{x \to 1} \frac{(x - 1)(a + x + 1)}{x - 1} = \lim_{x \to 1} (a + x + 1) = a + 2
となります。
問題文より、この極限値は 11 なので、a+2=1a + 2 = 1 となります。
よって、a=1a = -1 となります。
b=a1b = -a - 1a=1a = -1 を代入すると、b=(1)1=11=0b = -(-1) - 1 = 1 - 1 = 0 となります。

3. 最終的な答え

a=1a = -1
b=0b = 0

「解析学」の関連問題

(1) 関数 $y = -x^3 - 6x^2 + 7$ のグラフ上の点Pのx座標が-2であるとき、点Pにおける接線の方程式を求め、またこの関数の極小値を求める。 (2) 連立不等式 $\begin{...

微分接線極値積分領域の面積
2025/4/15

関数 $f(x) = x^3 + (a-2)x^2 + 3x$ が与えられている。 (1) $f(x)$ の導関数 $f'(x)$ を求める。 (2) $f(x)$ が極値をもつときの $a$ の範囲...

微分導関数極値関数の増減判別式
2025/4/15

$\sqrt{2} \sin \theta - \sqrt{2} \cos \theta$ を $r \sin(\theta - \frac{\pi}{k})$ の形に変形する問題です。ただし、$r ...

三角関数三角関数の合成数式変形
2025/4/15

加法定理を利用して、$\cos(x + \frac{\pi}{4}) + \cos(x - \frac{\pi}{4})$ を計算し、その結果を $A \cos x \cos \frac{\pi}{B...

三角関数加法定理cos計算
2025/4/15

$0 \le \alpha < 2\pi$, $0 \le \beta < 2\pi$, $0 \le \gamma < 2\pi$ のとき、次の式を $\cos \alpha$, $\cos \be...

三角関数加法定理和積の公式三角関数の合成
2025/4/15

関数 $y = \frac{2^x + 2^{-x}}{2}$ の逆関数を求めよ。

逆関数指数関数対数関数代数
2025/4/15

与えられた関数の $x$ が無限大に近づくときの極限を求めます。 $$ \lim_{x \to \infty} \frac{\sqrt{x+3} - \sqrt{x}}{\sqrt{x+2} - \s...

極限関数の極限有理化
2025/4/15

与えられた関数 $y = x^4 - 2x^2 + 1$ について、以下の問いに答えます。 (1) $y$ の極大値と、極大値をとる $x$ の値をすべて求めます。 (2) $y$ の極小値と、極小値...

微分極値増減増減表関数のグラフ
2025/4/15

$\cos 2x = \frac{1 - \tan^2 x}{1 + \tan^2 x}$ を証明します。

三角関数恒等式2倍角の公式証明
2025/4/15

与えられた式 $\sin^2 x = \frac{\tan^2 x}{1 + \tan^2 x}$ が成り立つことを証明する。

三角関数恒等式証明
2025/4/15