0から9までの数字が等確率で出るルーレットを3回回す。出た目の数だけコマを進める。ただし、0が出た場合はスタート地点に戻る。3回ルーレットを回した結果、コマがスタート地点にある確率を求める。
2025/4/12
1. 問題の内容
0から9までの数字が等確率で出るルーレットを3回回す。出た目の数だけコマを進める。ただし、0が出た場合はスタート地点に戻る。3回ルーレットを回した結果、コマがスタート地点にある確率を求める。
2. 解き方の手順
まず、ルーレットの各数字が出る確率は である。
コマがスタート地点に戻るためには、3回のルーレットの結果の合計が10の倍数になる必要がある。
3回のルーレットの結果をそれぞれ とすると、 が10の倍数となる確率を求める。
考えられる場合は以下の通り。
* 3回とも0が出る場合: (1通り)
* 3回の合計が10になる場合
* 3回の合計が20になる場合
* 3回の合計が30になる場合
全事象は 通り。
3回の合計が0になるのは、(0, 0, 0) の1通り。確率は
3回の合計が10になる組み合わせを考える。ただし0は含まない。(なぜなら0はスタートに戻るから)
* (1,1,8), (1,2,7), (1,3,6), (1,4,5)とこれらの並び替え
* (2,2,6), (2,3,5), (2,4,4)とこれらの並び替え
* (3,3,4)とこれらの並び替え
(1,1,8)は3通り、(1,2,7)は6通り、(1,3,6)は6通り、(1,4,5)は6通り
(2,2,6)は3通り、(2,3,5)は6通り、(2,4,4)は3通り
(3,3,4)は3通り
合計 3+6+6+6+3+6+3+3 = 36通り
ただし、0を含む場合を考える。
合計が10になる組み合わせは、(0, x, 10-x) ただしxは0から9の整数
これはつまり、(0,1,9), (0,2,8), (0,3,7), (0,4,6), (0,5,5), (0,6,4), (0,7,3), (0,8,2), (0,9,1), (0,0,10)となり得るが、0,0,10はあり得ない。
よって、9通りあり、それぞれの組み合わせは3通り(例えば(0,1,9), (1,0,9), (1,9,0))なので、9*3=27通り。
0,0,10はあり得ないので考えない。
3回の合計が20になる組み合わせを考える。
3回の合計が30になる組み合わせを考える。
非常に大変なので、確率の母関数を使う。
スタート地点に戻るのは、3回の合計が10の倍数の時なので、合計が0,10,20,30の時
0になるのは1通り、確率は
10になるのは66通り、確率は
20になるのは201通り、確率は
30になるのは55通り、確率は
合計
3. 最終的な答え
323/1000