正四面体ABCDの各辺の中点をP, Q, R, S, T, Uとする。 この正四面体を平面PQR, 平面RSU, 平面PST, 平面QTUで切る。 このとき、 (1) 切り取った立体APQRが正四面体であることを示す。 (2) 正四面体ABCDから切り取った正八面体PQRSTUは、もとの正四面体の半分の体積をもつことを示す。
2025/4/13
1. 問題の内容
正四面体ABCDの各辺の中点をP, Q, R, S, T, Uとする。
この正四面体を平面PQR, 平面RSU, 平面PST, 平面QTUで切る。
このとき、
(1) 切り取った立体APQRが正四面体であることを示す。
(2) 正四面体ABCDから切り取った正八面体PQRSTUは、もとの正四面体の半分の体積をもつことを示す。
2. 解き方の手順
(1) 立体APQRが正四面体であることの証明
正四面体ABCDにおいて、P, Q, Rはそれぞれ辺AB, AC, ARの中点である。
したがって、中点連結定理より、
正四面体ABCDの辺の長さはすべて等しいので、
したがって、三角形PQRは正三角形である。
同様に、三角形APQ, AQR, ARPも正三角形になる。
ゆえに、立体APQRは正四面体である。
(2) 正八面体PQRSTUの体積が、もとの正四面体ABCDの半分の体積をもつことの証明
正四面体ABCDの体積をとする。
(1)より、立体APQR, BPTU, CRQU, DSRUはそれぞれ合同な正四面体であり、その体積をとすると、
よって、正八面体PQRSTUの体積は、
したがって、正八面体PQRSTUの体積は、もとの正四面体ABCDの体積の半分である。
3. 最終的な答え
(1) 立体APQRは正四面体である。
(2) 正八面体PQRSTUの体積は、もとの正四面体ABCDの体積の半分である。