一郎くんと次郎くんがゲームを行い、一郎くんの方が強いと考えられている状況で、仮説検定を行います。 (1) 帰無仮説(二人の強さが同じ)が真である場合の、一郎くんの勝利回数Xの確率分布が与えられています。有意水準0.05のときのXの棄却域を、選択肢の中から選びます。 (2) 帰無仮説が真の場合、Xが正規分布N(4,2)で近似できるとき、有意水準0.05のときのXの棄却域を選択肢の中から選びます。
2025/4/13
1. 問題の内容
一郎くんと次郎くんがゲームを行い、一郎くんの方が強いと考えられている状況で、仮説検定を行います。
(1) 帰無仮説(二人の強さが同じ)が真である場合の、一郎くんの勝利回数Xの確率分布が与えられています。有意水準0.05のときのXの棄却域を、選択肢の中から選びます。
(2) 帰無仮説が真の場合、Xが正規分布N(4,2)で近似できるとき、有意水準0.05のときのXの棄却域を選択肢の中から選びます。
2. 解き方の手順
(1)
有意水準0.05は、帰無仮説が正しいにも関わらず、帰無仮説を棄却してしまう確率の上限です。対立仮説は「一郎くんの方が強い」なので、Xが大きいほど帰無仮説を棄却しやすくなります。したがって、棄却域はXがある値以上となる範囲です。
選択肢3, 4, 5を検討します。
- X ≥ 5 の場合:
- X ≥ 6 の場合:
- X ≥ 7 の場合:
のとき、有意水準0.05以下になるため、最も適切な棄却域はです。
(2)
Xが正規分布N(4,2)に従うとき、標準化変数Zはに従います。有意水準0.05の片側検定なので、となるXを求めます。
よって、が棄却域として最も適切です。
3. 最終的な答え
(1) ⑤
(2) ④