与えられた4つの関数の逆関数を求め、さらにそのグラフを描く問題です。 (1) $y = \frac{2x+1}{x}$ ($x>0$) (2) $y = 2x+3$ ($0 \le x \le 2$) (3) $y = x^2$ ($x \le 0$) (4) $y = \log_2 x + 1$

解析学逆関数関数のグラフ対数関数指数関数二次関数分数関数
2025/4/13

1. 問題の内容

与えられた4つの関数の逆関数を求め、さらにそのグラフを描く問題です。
(1) y=2x+1xy = \frac{2x+1}{x} (x>0x>0)
(2) y=2x+3y = 2x+3 (0x20 \le x \le 2)
(3) y=x2y = x^2 (x0x \le 0)
(4) y=log2x+1y = \log_2 x + 1

2. 解き方の手順

各関数について逆関数を求める手順は以下の通りです。
(1) y=2x+1xy = \frac{2x+1}{x} (x>0x>0)
まず、xx について解きます。
y=2x+1xy = \frac{2x+1}{x}
xy=2x+1xy = 2x + 1
xy2x=1xy - 2x = 1
x(y2)=1x(y-2) = 1
x=1y2x = \frac{1}{y-2}
xxyy を入れ替えて、逆関数は
y=1x2y = \frac{1}{x-2}
元の関数の定義域は x>0x>0 なので、値域を求めます。
x>0x > 0 のとき、2x+1>02x+1>0より、y=2x+1x=2+1x>2y=\frac{2x+1}{x} = 2+\frac{1}{x}>2
したがって、逆関数の定義域は x>2x>2 です。
(2) y=2x+3y = 2x+3 (0x20 \le x \le 2)
xx について解きます。
y=2x+3y = 2x + 3
2x=y32x = y - 3
x=y32x = \frac{y-3}{2}
xxyy を入れ替えて、逆関数は
y=x32y = \frac{x-3}{2}
元の関数の定義域は 0x20 \le x \le 2 なので、値域を求めます。
x=0x = 0 のとき、y=2(0)+3=3y = 2(0) + 3 = 3
x=2x = 2 のとき、y=2(2)+3=7y = 2(2) + 3 = 7
したがって、元の関数の値域は 3y73 \le y \le 7 であり、逆関数の定義域は 3x73 \le x \le 7 です。
(3) y=x2y = x^2 (x0x \le 0)
xx について解きます。
y=x2y = x^2
x=±yx = \pm \sqrt{y}
x0x \le 0 なので、x=yx = -\sqrt{y}
xxyy を入れ替えて、逆関数は
y=xy = -\sqrt{x}
元の関数の定義域は x0x \le 0 なので、値域を求めます。
x0x \le 0 のとき、y=x20y = x^2 \ge 0
したがって、逆関数の定義域は x0x \ge 0 です。
(4) y=log2x+1y = \log_2 x + 1
xx について解きます。
y=log2x+1y = \log_2 x + 1
y1=log2xy - 1 = \log_2 x
x=2y1x = 2^{y-1}
xxyy を入れ替えて、逆関数は
y=2x1y = 2^{x-1}
元の関数の定義域は x>0x>0 なので、値域を求めます。
x>0x>0のとき、log2x\log_2 x は任意の実数をとるので、y=log2x+1y = \log_2 x + 1 も任意の実数をとります。
したがって、逆関数の定義域は任意の実数です。

3. 最終的な答え

(1) 逆関数: y=1x2y = \frac{1}{x-2} (x>2x>2)
(2) 逆関数: y=x32y = \frac{x-3}{2} (3x73 \le x \le 7)
(3) 逆関数: y=xy = -\sqrt{x} (x0x \ge 0)
(4) 逆関数: y=2x1y = 2^{x-1} (定義域は任意の実数)

「解析学」の関連問題

媒介変数 $t$ で表された曲線 $x = t^2 - 1$, $y = t + 1$ ($-2 \leq t \leq 2$)について、以下の問いに答えます。 (1) $\frac{dy}{dx}$...

媒介変数表示微分接線法線曲線
2025/4/14

媒介変数 $t$ を用いて、$x$ と $y$ の関係が $x=t^2-1$, $y=t+1$ ($-2 \le t \le 2$) と表されている。 (1) $dy/dx$ を求める。 (2) 媒介...

媒介変数表示微分接線法線曲線
2025/4/14

関数 $y = x^2 \sin(\frac{1}{x})$ の導関数 $y'$ を求めます。

導関数微分合成関数積の微分対数関数指数関数
2025/4/14

与えられた3つの関数について、それぞれの導関数 $y'$ を求める問題です。 (1) $y = x^2 \sin{\frac{1}{x}}$ (2) $y = \log_3{\sqrt{x^2 + 1...

導関数微分合成関数の微分積の微分
2025/4/14

関数 $f(a) = \int_{0}^{1} |x^2 - ax| dx$ の最小値を求めよ。

積分絶対値関数の最小値場合分け
2025/4/14

$\theta$ の範囲が $0 \le \theta \le \pi$ のとき、方程式 $\sin\theta + \cos\theta - \cos\theta = k$ の解の個数を $k$ の...

三角関数方程式解の個数sin関数
2025/4/14

関数 $y = \sqrt{(x+7)(3x-9)}$ を微分し、結果を1つにまとめる。有理化は不要です。

微分合成関数積の微分法関数
2025/4/14

関数 $y = \sqrt[8]{8x^7}$ を微分し、$ax^b$ の形で表す。ここで、$a$と$b$は定数である。

微分関数の微分べき乗根指数関数
2025/4/14

関数 $f(x) = x^3 + 3ax^2 - ax - 1$ がすべての実数の範囲で単調に増加するように、定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

微分単調増加導関数判別式不等式
2025/4/14

次の関数を微分します。 $y = \sqrt{\frac{1-4x}{1+3x}}$

微分合成関数の微分対数微分法
2025/4/14