放物線 $y = x^2 - 2ax + 2a + 1$ が与えられている。ここで、$a$ は定数で、$0 \le a < 2$ である。 (1) 放物線の頂点の座標を $a$ を用いて表す。 (2) $0 \le x \le 4$ における最大値 $M$ を求める。 (3) (2) における最小値を $m$ とするとき、$M - m = t$ とする。$t$ の取り得る範囲を求める。

代数学二次関数放物線最大値最小値平方完成定義域場合分け
2025/4/13

1. 問題の内容

放物線 y=x22ax+2a+1y = x^2 - 2ax + 2a + 1 が与えられている。ここで、aa は定数で、0a<20 \le a < 2 である。
(1) 放物線の頂点の座標を aa を用いて表す。
(2) 0x40 \le x \le 4 における最大値 MM を求める。
(3) (2) における最小値を mm とするとき、Mm=tM - m = t とする。tt の取り得る範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 頂点の座標を求める。
与えられた放物線の方程式を平方完成する。
y=x22ax+2a+1=(xa)2a2+2a+1y = x^2 - 2ax + 2a + 1 = (x - a)^2 - a^2 + 2a + 1
したがって、頂点の座標は (a,a2+2a+1)(a, -a^2 + 2a + 1) である。
(2) 0x40 \le x \le 4 における最大値 MM を求める。
f(x)=x22ax+2a+1f(x) = x^2 - 2ax + 2a + 1 とする。
頂点の xx 座標は aa であり、0a<20 \le a < 2 である。
定義域は 0x40 \le x \le 4 である。
場合分けをする。
(i) 0a<20 \le a < 2 のとき
x=ax=a は定義域 0x40 \le x \le 4 に含まれる。
f(0)=2a+1f(0) = 2a + 1
f(4)=168a+2a+1=176af(4) = 16 - 8a + 2a + 1 = 17 - 6a
f(0)f(0)f(4)f(4) を比較する。
f(4)f(0)=(176a)(2a+1)=168a=8(2a)>0f(4) - f(0) = (17 - 6a) - (2a + 1) = 16 - 8a = 8(2 - a) > 0 より f(4)>f(0)f(4) > f(0)
したがって、最大値 MMx=4x = 4 のときにとり、
M=f(4)=176aM = f(4) = 17 - 6a
(3) 最小値 mm を求める。
場合分けをする。
(i) 0a40 \le a \le 4 のとき、頂点が定義域内にあるので、
最小値 mmx=ax = a のときにとり、
m=a2+2a+1m = -a^2 + 2a + 1
0a<20 \le a < 2 なので、常にこの範囲である。
t=Mmt = M - m を求める。
t=(176a)(a2+2a+1)=a28a+16=(a4)2t = (17 - 6a) - (-a^2 + 2a + 1) = a^2 - 8a + 16 = (a - 4)^2
0a<20 \le a < 2 より、
4a4<2-4 \le a - 4 < -2
4<(a4)2164 < (a - 4)^2 \le 16
したがって、4<t164 < t \le 16

3. 最終的な答え

(1) 頂点の座標:(a,a2+2a+1)(a, -a^2 + 2a + 1)
(2) 最大値 MM: 176a17 - 6a
(3) tt の取り得る範囲:4<t164 < t \le 16

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