1. 問題の内容
三角形ABCにおいて、 が成立するとき、 の取りうる値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
, , とおくと、与えられた条件は となる。余弦定理より、
が成り立つ。
であるから、これを余弦定理に代入すると、
ここで、とおくと、 であり、
相加相乗平均の不等式より、
したがって、 より、
一方、三角形が成立するためには、
かつ かつ が必要である。
は常に成り立つ。
より、
より、
かつ
また、 より である。
に制約がない場合、 を限りなく大きくすると、 より、 も限りなく大きくなる。 は高々1なので、三角形の成立条件から、 の比に制約があることが分かる。
ここで、 , より、 である必要があり、
したがって、 かつ
したがって、