2つの円 $C_1: x^2+y^2+8x-6y+21=0$、$C_2: x^2+y^2=k$ と直線 $l: x+2y-3=0$ について、以下の問いに答える。ただし、$k$ は正の定数とする。 (1) 円 $C_1$ の中心の座標と半径を求める。 (2) 円 $C_1$ と円 $C_2$ が異なる2点で交わるときの、$k$ のとり得る値の範囲を求める。 (3) 円 $C_2$ と直線 $l$ が接するときの、$k$ の値を求める。

幾何学座標平面円の方程式交点接線
2025/4/15

1. 問題の内容

2つの円 C1:x2+y2+8x6y+21=0C_1: x^2+y^2+8x-6y+21=0C2:x2+y2=kC_2: x^2+y^2=k と直線 l:x+2y3=0l: x+2y-3=0 について、以下の問いに答える。ただし、kk は正の定数とする。
(1) 円 C1C_1 の中心の座標と半径を求める。
(2) 円 C1C_1 と円 C2C_2 が異なる2点で交わるときの、kk のとり得る値の範囲を求める。
(3) 円 C2C_2 と直線 ll が接するときの、kk の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 C1C_1 の方程式を平方完成する。
x2+8x+y26y+21=0x^2+8x+y^2-6y+21=0
(x2+8x+16)+(y26y+9)169+21=0(x^2+8x+16)+(y^2-6y+9)-16-9+21=0
(x+4)2+(y3)2=4(x+4)^2+(y-3)^2=4
よって、円 C1C_1 の中心の座標は (4,3)(-4, 3)、半径は 22 である。
(2) 円 C1C_1 の中心を A(4,3)A(-4, 3)、半径を r1=2r_1=2、円 C2C_2 の中心を O(0,0)O(0, 0)、半径を r2=kr_2=\sqrt{k} とする。
2つの円が異なる2点で交わる条件は、
r1r2<OA<r1+r2|r_1-r_2| < OA < r_1+r_2
OA=(40)2+(30)2=16+9=25=5OA = \sqrt{(-4-0)^2+(3-0)^2} = \sqrt{16+9} = \sqrt{25} = 5
2k<5<2+k|2-\sqrt{k}| < 5 < 2+\sqrt{k}
まず、5<2+k5 < 2+\sqrt{k} より、k>3\sqrt{k} > 3 なので、k>9k > 9
次に、2k<5|2-\sqrt{k}| < 5 より、5<2k<5-5 < 2-\sqrt{k} < 5
7<k<3-7 < -\sqrt{k} < 3
3<k<7-3 < \sqrt{k} < 7
0k<70 \le \sqrt{k} < 7
0k<490 \le k < 49
したがって、9<k<499 < k < 49
(3) 円 C2C_2 の中心 (0,0)(0, 0) と直線 l:x+2y3=0l: x+2y-3=0 の距離 dd は、
d=0+2(0)312+22=35=35d = \frac{|0+2(0)-3|}{\sqrt{1^2+2^2}} = \frac{|-3|}{\sqrt{5}} = \frac{3}{\sqrt{5}}
C2C_2 と直線 ll が接するとき、d=r2=kd = r_2 = \sqrt{k} が成り立つので、
35=k\frac{3}{\sqrt{5}} = \sqrt{k}
k=(35)2=95k = \left(\frac{3}{\sqrt{5}}\right)^2 = \frac{9}{5}

3. 最終的な答え

(1) 円 C1C_1 の中心の座標は (4,3)(-4, 3)、半径は 22 である。
(2) 9<k<499 < k < 49
(3) k=95k = \frac{9}{5}

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