辺BCを斜辺とする直角三角形ABCがあり、∠B = 30°, AC = 1とする。辺AB上にAD = 1となる点Dをとり、点Dを通るBCに垂直な直線とBCの交点をHとする。このとき、∠BCD, BD, DH, sin15°, cos15°を求める。

幾何学直角三角形三角比角度辺の長さ三角関数の加法定理sin15cos15
2025/4/17

1. 問題の内容

辺BCを斜辺とする直角三角形ABCがあり、∠B = 30°, AC = 1とする。辺AB上にAD = 1となる点Dをとり、点Dを通るBCに垂直な直線とBCの交点をHとする。このとき、∠BCD, BD, DH, sin15°, cos15°を求める。

2. 解き方の手順

まず、三角形ABCについて考える。∠B = 30°, ∠A = 90°なので、∠C = 60°である。
AC = 1なので、BC = 2, AB = 3\sqrt{3}である。
三角形ACDについて考える。AD = AC = 1なので、三角形ACDは二等辺三角形である。
∠DAC = 90°なので、∠ADC = ∠ACD = 45°となる。
したがって、∠BCD = ∠ACB - ∠ACD = 60° - 45° = 15°である。
次に、BDを求める。BD = AB - AD = 3\sqrt{3} - 1 である。
DHはBCに垂直なので、∠DHB = 90°である。
三角形DBHについて考える。∠DBH = 30°なので、DH = BD * cos30°となる。
したがって、DH = (3\sqrt{3} - 1) * (1/2) = (3\sqrt{3}-1)/2
sin15°とcos15°を求める。
三角形DBHにおいて、∠DBH = 30°。DH = BD sin(∠DBH) = BD sin(30) より DH = BD/2 = (3\sqrt{3}-1)/2
BH = BD cos(∠DBH) = BD cos(30) = (3(\sqrt{3}-1)(3\sqrt{3}/2) = (3-3\sqrt{3})/2
DHC\triangle DHC は直角三角形より
CD2=AC2+AD22ACADcos(90)=1+10=2CD^2 = AC^2 + AD^2 - 2 AC AD \cos(90^\circ) = 1 + 1 - 0 = 2
CD=2CD = \sqrt{2}
HC=BCBH=2332=1+32HC = BC - BH = 2 - \frac{3-\sqrt{3}}{2} = \frac{1+\sqrt{3}}{2}
DC2=DH2+HC2DC^2 = DH^2 + HC^2 より
(2)2=DH2+(1+32)2(\sqrt{2})^2 = DH^2 + (\frac{1+\sqrt{3}}{2})^2
2=(312)2+(1+32)2=(4234)+(4+234)=22 = (\frac{\sqrt{3}-1}{2})^2 + (\frac{1+\sqrt{3}}{2})^2 = (\frac{4-2\sqrt{3}}{4}) + (\frac{4+2\sqrt{3}}{4}) = 2
sin(15)=DHCD=3122=624\sin(15) = \frac{DH}{CD} = \frac{\frac{\sqrt{3}-1}{2}}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}
cos(15)=HCCD=3+122=6+24\cos(15) = \frac{HC}{CD} = \frac{\frac{\sqrt{3}+1}{2}}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4}

3. 最終的な答え

∠BCD = 15°
BD = 3\sqrt{3} - 1
DH = 312\frac{\sqrt{3} - 1}{2}
sin15° = 624\frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}
cos15° = 6+24\frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4}

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