$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $2:3$ に内分する点を $C$、辺 $OB$ を $1:3$ に内分する点を $D$、辺 $AB$ の中点を $E$ とする。線分 $BC$ と線分 $ED$ の交点を $P$ とする。$\overrightarrow{OA}=\vec{a}$, $\overrightarrow{OB}=\vec{b}$ とするとき、$\overrightarrow{OP}$ を $\vec{a}$, $\vec{b}$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル内分線分の交点一次独立
2025/4/15

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA2:32:3 に内分する点を CC、辺 OBOB1:31:3 に内分する点を DD、辺 ABAB の中点を EE とする。線分 BCBC と線分 EDED の交点を PP とする。OA=a\overrightarrow{OA}=\vec{a}, OB=b\overrightarrow{OB}=\vec{b} とするとき、OP\overrightarrow{OP}a\vec{a}, b\vec{b} を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、C,D,EC, D, E の位置ベクトルを a\vec{a}b\vec{b} で表す。
OC=25a\overrightarrow{OC} = \frac{2}{5}\vec{a}
OD=14b\overrightarrow{OD} = \frac{1}{4}\vec{b}
OE=12(a+b)\overrightarrow{OE} = \frac{1}{2}(\vec{a}+\vec{b})
次に、点 PP は線分 BCBC 上にあるので、実数 ss を用いて、
OP=(1s)OB+sOC=(1s)b+s25a=2s5a+(1s)b\overrightarrow{OP} = (1-s)\overrightarrow{OB} + s\overrightarrow{OC} = (1-s)\vec{b} + s\frac{2}{5}\vec{a} = \frac{2s}{5}\vec{a} + (1-s)\vec{b}
また、点 PP は線分 EDED 上にあるので、実数 tt を用いて、
OP=(1t)OE+tOD=(1t)12(a+b)+t14b=1t2a+2t4b\overrightarrow{OP} = (1-t)\overrightarrow{OE} + t\overrightarrow{OD} = (1-t)\frac{1}{2}(\vec{a}+\vec{b}) + t\frac{1}{4}\vec{b} = \frac{1-t}{2}\vec{a} + \frac{2-t}{4}\vec{b}
したがって、
2s5a+(1s)b=1t2a+2t4b\frac{2s}{5}\vec{a} + (1-s)\vec{b} = \frac{1-t}{2}\vec{a} + \frac{2-t}{4}\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
2s5=1t2\frac{2s}{5} = \frac{1-t}{2}
1s=2t41-s = \frac{2-t}{4}
これらの式から sstt を求める。
4s=5(1t)    4s=55t    4s+5t=54s = 5(1-t) \implies 4s = 5 - 5t \implies 4s + 5t = 5
44s=2t    4st=24 - 4s = 2 - t \implies 4s - t = 2
4s+5t=54s + 5t = 5
4st=24s - t = 2
上の式から下の式を引くと、
6t=36t = 3
t=12t = \frac{1}{2}
4s12=24s - \frac{1}{2} = 2
4s=524s = \frac{5}{2}
s=58s = \frac{5}{8}
OP=2s5a+(1s)b=2558a+(158)b=14a+38b\overrightarrow{OP} = \frac{2s}{5}\vec{a} + (1-s)\vec{b} = \frac{2}{5}\cdot\frac{5}{8}\vec{a} + (1-\frac{5}{8})\vec{b} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{3}{8}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=14a+38b\overrightarrow{OP} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{3}{8}\vec{b}

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