(1) $3x+5y=231$ を満たす自然数 $x, y$ の組の個数を求めます。 (2) $7x+5y=2$ を満たす整数 $x, y$ の組のうち、$7 \le 2x+3y \le 100$ を満たすものの個数を求めます。 (3) $2x-5y=7$ を満たす整数 $x, y$ に対して、$x^2+y^2$ の最小値を求めます。

代数学不定方程式整数解一次不定方程式二次不定方程式最小値
2025/4/14

1. 問題の内容

(1) 3x+5y=2313x+5y=231 を満たす自然数 x,yx, y の組の個数を求めます。
(2) 7x+5y=27x+5y=2 を満たす整数 x,yx, y の組のうち、72x+3y1007 \le 2x+3y \le 100 を満たすものの個数を求めます。
(3) 2x5y=72x-5y=7 を満たす整数 x,yx, y に対して、x2+y2x^2+y^2 の最小値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 3x+5y=2313x+5y=231 を満たす自然数解を求めます。
まず、xx について解くと、
3x=2315y3x = 231 - 5y
x=7753yx = 77 - \frac{5}{3}y
xx が自然数であるためには、yy は 3 の倍数である必要があります。つまり、y=3ky = 3kkk は自然数)と書けます。
x=775kx = 77 - 5k
xxyy が自然数である条件から、
775k>077 - 5k > 0 かつ 3k>03k > 0
5k<775k < 77 かつ k>0k > 0
k<775=15.4k < \frac{77}{5} = 15.4
kk は自然数なので、1k151 \le k \le 15
したがって、kk は 1 から 15 までの 15 個の自然数を取りえます。
(2) 7x+5y=27x+5y=2 を満たす整数解を求めます。
7x+5y=27x+5y=2
7x+5y=71+5(1)7x+5y=7 \cdot 1 + 5 \cdot (-1) を考えると、7(x1)+5(y+1)=07(x-1) + 5(y+1) = 0
7(x1)=5(y+1)7(x-1) = -5(y+1)
x1=5kx-1 = 5k, y+1=7ky+1 = -7kkk は整数)
x=5k+1x = 5k+1, y=7k1y = -7k-1
条件 72x+3y1007 \le 2x+3y \le 100 に代入すると、
72(5k+1)+3(7k1)1007 \le 2(5k+1) + 3(-7k-1) \le 100
710k+221k31007 \le 10k+2 - 21k - 3 \le 100
711k11007 \le -11k - 1 \le 100
811k1018 \le -11k \le 101
10111k811-\frac{101}{11} \le k \le -\frac{8}{11}
9.18k0.72-9.18 \le k \le -0.72
kk は整数なので、k=9,8,7,6,5,4,3,2,1k = -9, -8, -7, -6, -5, -4, -3, -2, -1 の 9 個の整数値を取ります。
(3) 2x5y=72x-5y=7 を満たす整数 x,yx, y に対して、x2+y2x^2+y^2 の最小値を求めます。
2x=5y+72x = 5y+7
x=5y+72x = \frac{5y+7}{2}
xx が整数であるためには、5y+75y+7 が偶数である必要があります。
5y5y が奇数であれば、5y+75y+7 は偶数になります。したがって、yy は奇数である必要があります。
y=2k+1y = 2k+1kk は整数)と書けます。
x=5(2k+1)+72=10k+5+72=10k+122=5k+6x = \frac{5(2k+1)+7}{2} = \frac{10k+5+7}{2} = \frac{10k+12}{2} = 5k+6
x=5k+6x = 5k+6, y=2k+1y = 2k+1
x2+y2=(5k+6)2+(2k+1)2=25k2+60k+36+4k2+4k+1=29k2+64k+37x^2+y^2 = (5k+6)^2 + (2k+1)^2 = 25k^2+60k+36 + 4k^2+4k+1 = 29k^2+64k+37
f(k)=29k2+64k+37f(k) = 29k^2+64k+37
f(k)=58k+64f'(k) = 58k+64
f(k)=0f'(k) = 0 となる kk は、k=6458=32291.10k = -\frac{64}{58} = -\frac{32}{29} \approx -1.10
kk は整数なので、k=1k=-1 または k=2k=-2 で最小値を取る可能性があります。
f(1)=2964+37=2f(-1) = 29-64+37 = 2, f(2)=29(4)+64(2)+37=116128+37=25f(-2) = 29(4) + 64(-2) + 37 = 116 - 128 + 37 = 25
k=1k=-1 のとき、x=5(1)+6=1x = 5(-1)+6 = 1, y=2(1)+1=1y = 2(-1)+1 = -1
k=2k=-2 のとき、x=5(2)+6=4x = 5(-2)+6 = -4, y=2(2)+1=3y = 2(-2)+1 = -3
x2+y2=12+(1)2=2x^2+y^2 = 1^2+(-1)^2 = 2
x2+y2=(4)2+(3)2=16+9=25x^2+y^2 = (-4)^2+(-3)^2 = 16+9 = 25
最小値は 2。

3. 最終的な答え

(1) 15組
(2) 9組
(3) 2

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