10本のくじの中に3本の当たりくじがある。 (1) 3本のくじを順番に引くとき、当たりが2回出る確率を求める。ただし、引いたくじは毎回戻す。 (2) 3本のくじを同時に引くとき、3本とも当たりである確率を求める。

確率論・統計学確率くじ引き組み合わせ独立試行
2025/4/14

1. 問題の内容

10本のくじの中に3本の当たりくじがある。
(1) 3本のくじを順番に引くとき、当たりが2回出る確率を求める。ただし、引いたくじは毎回戻す。
(2) 3本のくじを同時に引くとき、3本とも当たりである確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 3本のくじを順番に引いて当たりが2回出る確率
引いたくじを毎回戻すので、各試行は独立である。
当たりを引く確率は 3/103/10 であり、外れを引く確率は 7/107/10 である。
3回中2回当たるパターンは、当たり、当たり、外れ(当当外)、当たり、外れ、当たり(当外当)、外れ、当たり、当たり(外当当)の3通りである。
それぞれの確率は、
P(当当外)=(3/10)×(3/10)×(7/10)=63/1000P(当当外) = (3/10) \times (3/10) \times (7/10) = 63/1000
P(当外当)=(3/10)×(7/10)×(3/10)=63/1000P(当外当) = (3/10) \times (7/10) \times (3/10) = 63/1000
P(外当当)=(7/10)×(3/10)×(3/10)=63/1000P(外当当) = (7/10) \times (3/10) \times (3/10) = 63/1000
求める確率はこれらの合計である。
P=3×(63/1000)=189/1000=0.189P = 3 \times (63/1000) = 189/1000 = 0.189
(2) 3本のくじを同時に引いてすべて当たりが出る確率
これは組み合わせの問題として考える。
10本のくじから3本を選ぶ組み合わせは 10C3=10!3!7!=10×9×83×2×1=10×3×4=120_{10}C_3 = \frac{10!}{3!7!} = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 10 \times 3 \times 4 = 120 通りである。
当たりくじ3本を選ぶ組み合わせは 3C3=1_{3}C_3 = 1 通りである。
したがって、3本とも当たりである確率は
P=3C310C3=1120P = \frac{_{3}C_3}{_{10}C_3} = \frac{1}{120}

3. 最終的な答え

(1) 3本のくじを順番に引いて当たりが2回出る確率は 1891000\frac{189}{1000}
(2) 3本のくじを同時に引いてすべて当たりが出る確率は 1120\frac{1}{120}

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