袋の中に白玉が7個、黒玉が3個入っている。この袋から玉を1個ずつ、元に戻さずに2回続けて取り出す。このとき、白玉の出る回数を確率変数Xとする。確率変数Xの期待値 $E(X)$ を求めよ。

確率論・統計学確率期待値確率変数
2025/4/16

1. 問題の内容

袋の中に白玉が7個、黒玉が3個入っている。この袋から玉を1個ずつ、元に戻さずに2回続けて取り出す。このとき、白玉の出る回数を確率変数Xとする。確率変数Xの期待値 E(X)E(X) を求めよ。

2. 解き方の手順

確率変数Xは、0回、1回、2回のいずれかの値をとる。それぞれの確率を計算し、期待値を求める。
* X = 0 のとき(2回とも黒玉が出るとき)
1回目に黒玉が出る確率は 310\frac{3}{10}
1回目に黒玉が出たとき、2回目に黒玉が出る確率は 29\frac{2}{9}
したがって、P(X=0)=310×29=690=115P(X=0) = \frac{3}{10} \times \frac{2}{9} = \frac{6}{90} = \frac{1}{15}
* X = 1 のとき(白玉が1回、黒玉が1回出るとき)
白玉が最初に、黒玉が次にでる確率は、710×39=2190\frac{7}{10} \times \frac{3}{9} = \frac{21}{90}
黒玉が最初に、白玉が次にでる確率は、310×79=2190\frac{3}{10} \times \frac{7}{9} = \frac{21}{90}
したがって、P(X=1)=2190+2190=4290=715P(X=1) = \frac{21}{90} + \frac{21}{90} = \frac{42}{90} = \frac{7}{15}
* X = 2 のとき(2回とも白玉が出るとき)
1回目に白玉が出る確率は 710\frac{7}{10}
1回目に白玉が出たとき、2回目に白玉が出る確率は 69\frac{6}{9}
したがって、P(X=2)=710×69=4290=715P(X=2) = \frac{7}{10} \times \frac{6}{9} = \frac{42}{90} = \frac{7}{15}
確率変数Xの期待値E(X)は、以下の式で計算できる。
E(X)=0×P(X=0)+1×P(X=1)+2×P(X=2)E(X) = 0 \times P(X=0) + 1 \times P(X=1) + 2 \times P(X=2)
E(X)=0×115+1×715+2×715E(X) = 0 \times \frac{1}{15} + 1 \times \frac{7}{15} + 2 \times \frac{7}{15}
E(X)=0+715+1415=2115=75E(X) = 0 + \frac{7}{15} + \frac{14}{15} = \frac{21}{15} = \frac{7}{5}

3. 最終的な答え

E(X)=75E(X) = \frac{7}{5}

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