(1) サイコロを4回投げたとき、2の倍数の目が3回出る確率を求める。 (2) 12個の製品の中に不良品が4個含まれている。この中から4個取り出すとき、含まれる不良品が3個以下である確率を求める。

確率論・統計学確率二項分布組み合わせ
2025/4/14

1. 問題の内容

(1) サイコロを4回投げたとき、2の倍数の目が3回出る確率を求める。
(2) 12個の製品の中に不良品が4個含まれている。この中から4個取り出すとき、含まれる不良品が3個以下である確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) サイコロを4回投げる試行は独立である。1回の試行で2の倍数の目が出る確率は 3/6=1/23/6 = 1/2 である。したがって、これは二項分布に従う。4回の試行で3回2の倍数の目が出る確率は、以下の式で計算できる。
P(X=3)=4C3×(1/2)3×(1/2)43=4×(1/8)×(1/2)=4/16=1/4P(X=3) = {}_4 C_3 \times (1/2)^3 \times (1/2)^{4-3} = 4 \times (1/8) \times (1/2) = 4/16 = 1/4
(2) 全体の製品数12個から4個を取り出す組み合わせの総数は 12C4{}_{12} C_4 である。
不良品が3個以下である確率を求めるために、不良品が0個、1個、2個、3個である確率をそれぞれ求め、それらを足し合わせる。
不良品が0個の確率:
不良品でない製品は8個あるので、そこから4個選ぶ組み合わせの数は 8C4{}_8 C_4
したがって、不良品が0個である確率は 8C4/12C4{}_8 C_4 / {}_{12} C_4
不良品が1個の確率:
不良品4個から1個、不良品でない製品8個から3個を選ぶ組み合わせの数は 4C1×8C3{}_4 C_1 \times {}_8 C_3
したがって、不良品が1個である確率は (4C1×8C3)/12C4({}_4 C_1 \times {}_8 C_3) / {}_{12} C_4
不良品が2個の確率:
不良品4個から2個、不良品でない製品8個から2個を選ぶ組み合わせの数は 4C2×8C2{}_4 C_2 \times {}_8 C_2
したがって、不良品が2個である確率は (4C2×8C2)/12C4({}_4 C_2 \times {}_8 C_2) / {}_{12} C_4
不良品が3個の確率:
不良品4個から3個、不良品でない製品8個から1個を選ぶ組み合わせの数は 4C3×8C1{}_4 C_3 \times {}_8 C_1
したがって、不良品が3個である確率は (4C3×8C1)/12C4({}_4 C_3 \times {}_8 C_1) / {}_{12} C_4
12C4=12×11×10×94×3×2×1=495{}_{12} C_4 = \frac{12 \times 11 \times 10 \times 9}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 495
8C4=8×7×6×54×3×2×1=70{}_8 C_4 = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 70
4C1=4{}_4 C_1 = 4
8C3=8×7×63×2×1=56{}_8 C_3 = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56
4C2=4×32×1=6{}_4 C_2 = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6
8C2=8×72×1=28{}_8 C_2 = \frac{8 \times 7}{2 \times 1} = 28
4C3=4×3×23×2×1=4{}_4 C_3 = \frac{4 \times 3 \times 2}{3 \times 2 \times 1} = 4
8C1=8{}_8 C_1 = 8
不良品が0個の確率は 70/49570/495
不良品が1個の確率は (4×56)/495=224/495(4 \times 56) / 495 = 224/495
不良品が2個の確率は (6×28)/495=168/495(6 \times 28) / 495 = 168/495
不良品が3個の確率は (4×8)/495=32/495(4 \times 8) / 495 = 32/495
求める確率は (70+224+168+32)/495=494/495(70 + 224 + 168 + 32) / 495 = 494/495

3. 最終的な答え

(1) 1/4
(2) 494/495

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