確率の問題が2つあります。 (1) 事象A, Bにおいて、$P(A) = 0.5$, $P(B) = 0.3$, $P(A \cup B) = 0.6$であるとき、$P(A \cap B)$, $P(A \cap \overline{B})$, $P(\overline{A} \cap B)$を求める。 (2) A, Bのどちらか一方だけが起こる事象を、A, B, $\cup$, $\cap$, $\overline{}$を用いて表し、その事象が起こる確率を求める。 追加で、 赤玉4個と白玉5個の入った袋から、3個の玉を同時に取り出すとき、 (1) 3個とも白玉である確率を求める。 (2) 1個だけが赤玉である確率を求める。

確率論・統計学確率事象条件付き確率組み合わせ
2025/4/17

1. 問題の内容

確率の問題が2つあります。
(1) 事象A, Bにおいて、P(A)=0.5P(A) = 0.5, P(B)=0.3P(B) = 0.3, P(AB)=0.6P(A \cup B) = 0.6であるとき、P(AB)P(A \cap B), P(AB)P(A \cap \overline{B}), P(AB)P(\overline{A} \cap B)を求める。
(2) A, Bのどちらか一方だけが起こる事象を、A, B, \cup, \cap, \overline{}を用いて表し、その事象が起こる確率を求める。
追加で、
赤玉4個と白玉5個の入った袋から、3個の玉を同時に取り出すとき、
(1) 3個とも白玉である確率を求める。
(2) 1個だけが赤玉である確率を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、P(AB)=P(A)+P(B)P(AB)P(A \cup B) = P(A) + P(B) - P(A \cap B) の公式を利用してP(AB)P(A \cap B)を求めます。
P(AB)=P(A)+P(B)P(AB)=0.5+0.30.6=0.2P(A \cap B) = P(A) + P(B) - P(A \cup B) = 0.5 + 0.3 - 0.6 = 0.2
次に、P(AB)P(A \cap \overline{B})を求めます。これはAが起こり、Bが起こらない確率なので、P(A)P(AB)P(A) - P(A \cap B)で求めることができます。
P(AB)=P(A)P(AB)=0.50.2=0.3P(A \cap \overline{B}) = P(A) - P(A \cap B) = 0.5 - 0.2 = 0.3
最後に、P(AB)P(\overline{A} \cap B)を求めます。これはBが起こり、Aが起こらない確率なので、P(B)P(AB)P(B) - P(A \cap B)で求めることができます。
P(AB)=P(B)P(AB)=0.30.2=0.1P(\overline{A} \cap B) = P(B) - P(A \cap B) = 0.3 - 0.2 = 0.1
(2)
A, Bのどちらか一方だけが起こる事象は、(AB)(AB)(A \cap \overline{B}) \cup (\overline{A} \cap B) と表すことができます。これは排反事象なので、確率の和として計算できます。
P((AB)(AB))=P(AB)+P(AB)=0.3+0.1=0.4P((A \cap \overline{B}) \cup (\overline{A} \cap B)) = P(A \cap \overline{B}) + P(\overline{A} \cap B) = 0.3 + 0.1 = 0.4
追加の問題:
袋の中に赤玉4個、白玉5個が入っている。合計9個の玉から3個を同時に取り出す。
(1) 3個とも白玉である確率。
3個とも白玉である取り出し方は、5C3=5!3!2!=5×42=10{}_5C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2} = 10通り。
3個の玉の取り出し方の総数は、9C3=9!3!6!=9×8×73×2×1=3×4×7=84{}_9C_3 = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 3 \times 4 \times 7 = 84通り。
よって、確率は1084=542\frac{10}{84} = \frac{5}{42}
(2) 1個だけが赤玉である確率。
赤玉1個、白玉2個を取り出す方法は、4C1×5C2=4×5!2!3!=4×5×42=4×10=40{}_4C_1 \times {}_5C_2 = 4 \times \frac{5!}{2!3!} = 4 \times \frac{5 \times 4}{2} = 4 \times 10 = 40通り。
3個の玉の取り出し方の総数は、9C3=84{}_9C_3 = 84通り。
よって、確率は4084=1021\frac{40}{84} = \frac{10}{21}

3. 最終的な答え

(1) P(AB)=0.2P(A \cap B) = 0.2, P(AB)=0.3P(A \cap \overline{B}) = 0.3, P(AB)=0.1P(\overline{A} \cap B) = 0.1
(2) (AB)(AB)(A \cap \overline{B}) \cup (\overline{A} \cap B), 確率は0.40.4
追加の問題:
(1) 542\frac{5}{42}
(2) 1021\frac{10}{21}

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