座標平面上の3点 $A(0, 3)$、$B(0, 2)$と $x$ 軸上の点 $P(x, 0)$を考える。$0 \le \angle APB \le \pi$ の条件のもとで、$\angle APB$が最大になるような $x$ の値を全て求めよ。

幾何学座標平面角度接線
2025/4/14

1. 問題の内容

座標平面上の3点 A(0,3)A(0, 3)B(0,2)B(0, 2)xx 軸上の点 P(x,0)P(x, 0)を考える。0APBπ0 \le \angle APB \le \pi の条件のもとで、APB\angle APBが最大になるような xx の値を全て求めよ。

2. 解き方の手順

APB\angle APBが最大になるのは、円 APBAPBxx 軸に接するときである。
APBAPB の中心を (t,s)(t, s) とする。
円は点 A(0,3)A(0, 3)B(0,2)B(0, 2)P(x,0)P(x, 0) を通るので、
(0t)2+(3s)2=(0t)2+(2s)2=(xt)2+(0s)2(0-t)^2 + (3-s)^2 = (0-t)^2 + (2-s)^2 = (x-t)^2 + (0-s)^2
まず、(0t)2+(3s)2=(0t)2+(2s)2(0-t)^2 + (3-s)^2 = (0-t)^2 + (2-s)^2 から、
96s+s2=44s+s29 - 6s + s^2 = 4 - 4s + s^2
5=2s5 = 2s
s=52s = \frac{5}{2}
次に、(0t)2+(3s)2=(xt)2+(0s)2(0-t)^2 + (3-s)^2 = (x-t)^2 + (0-s)^2s=52s = \frac{5}{2} を代入する。
t2+(352)2=(xt)2+(52)2t^2 + (3 - \frac{5}{2})^2 = (x-t)^2 + (\frac{5}{2})^2
t2+(12)2=(xt)2+254t^2 + (\frac{1}{2})^2 = (x-t)^2 + \frac{25}{4}
t2+14=x22xt+t2+254t^2 + \frac{1}{4} = x^2 - 2xt + t^2 + \frac{25}{4}
0=x22xt+2440 = x^2 - 2xt + \frac{24}{4}
0=x22xt+60 = x^2 - 2xt + 6
2xt=x2+62xt = x^2 + 6
t=x2+62xt = \frac{x^2 + 6}{2x}
APBAPBxx 軸に接するという条件から、中心 (t,s)(t, s) から xx 軸までの距離が円の半径に等しいので、s|s| は円の半径に等しい。つまり半径は 52\frac{5}{2} である。
円の半径は、(0t)2+(3s)2=t2+(352)2=t2+14\sqrt{(0-t)^2 + (3-s)^2} = \sqrt{t^2 + (3 - \frac{5}{2})^2} = \sqrt{t^2 + \frac{1}{4}}であるので、
t2+14=52\sqrt{t^2 + \frac{1}{4}} = \frac{5}{2}
t2+14=254t^2 + \frac{1}{4} = \frac{25}{4}
t2=244=6t^2 = \frac{24}{4} = 6
t=±6t = \pm \sqrt{6}
t=x2+62xt = \frac{x^2 + 6}{2x} であったので、
±6=x2+62x\pm \sqrt{6} = \frac{x^2 + 6}{2x}
±26x=x2+6\pm 2 \sqrt{6} x = x^2 + 6
x226x+6=0x^2 \mp 2\sqrt{6}x + 6 = 0
x=±26±24242=±6x = \frac{\pm 2\sqrt{6} \pm \sqrt{24 - 24}}{2} = \pm \sqrt{6}

3. 最終的な答え

x=±6x = \pm \sqrt{6}

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