$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $2:1$ に内分する点を $C$, 辺 $AB$ の中点を $M$ とする。$BC$ と $OM$ の交点を $P$ とするとき、以下の問いに答えよ。 (i) $\vec{OP}$ を $\vec{OA}$ と $\vec{OB}$ で表せ。 (ii) さらに、$OA=4$, $OB=6$, $\angle AOB = 60^\circ$ であるとき、$\lvert \vec{OP} \rvert$ を求めよ。

幾何学ベクトル内分空間ベクトルベクトルの内積
2025/4/15

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA2:12:1 に内分する点を CC, 辺 ABAB の中点を MM とする。BCBCOMOM の交点を PP とするとき、以下の問いに答えよ。
(i) OP\vec{OP}OA\vec{OA}OB\vec{OB} で表せ。
(ii) さらに、OA=4OA=4, OB=6OB=6, AOB=60\angle AOB = 60^\circ であるとき、OP\lvert \vec{OP} \rvert を求めよ。

2. 解き方の手順

(i)
PP は直線 BCBC 上にあるので、実数 ss を用いて
OP=(1s)OB+sOC\vec{OP} = (1-s)\vec{OB} + s\vec{OC}
と表せる。ここで、CC は線分 OAOA2:12:1 に内分するので、OC=23OA\vec{OC} = \frac{2}{3}\vec{OA} である。
したがって、
OP=(1s)OB+2s3OA\vec{OP} = (1-s)\vec{OB} + \frac{2s}{3}\vec{OA}
また、点 PP は直線 OMOM 上にあるので、実数 tt を用いて
OP=tOM\vec{OP} = t\vec{OM}
と表せる。ここで、MM は線分 ABAB の中点なので、OM=12(OA+OB)\vec{OM} = \frac{1}{2}(\vec{OA} + \vec{OB}) である。
したがって、
OP=t2OA+t2OB\vec{OP} = \frac{t}{2}\vec{OA} + \frac{t}{2}\vec{OB}
OA\vec{OA}OB\vec{OB} は一次独立なので、
$\begin{cases}
\frac{2s}{3} = \frac{t}{2} \\
1-s = \frac{t}{2}
\end{cases}$
が成り立つ。
この連立方程式を解くと、
2s3=1s\frac{2s}{3} = 1-s
2s=33s2s = 3 - 3s
5s=35s = 3
s=35s = \frac{3}{5}
したがって、t=2(1s)=2(135)=2×25=45t = 2(1-s) = 2(1 - \frac{3}{5}) = 2 \times \frac{2}{5} = \frac{4}{5}
OP=t2OA+t2OB=25OA+25OB\vec{OP} = \frac{t}{2}\vec{OA} + \frac{t}{2}\vec{OB} = \frac{2}{5}\vec{OA} + \frac{2}{5}\vec{OB}
(ii)
OA=4\lvert \vec{OA} \rvert = 4, OB=6\lvert \vec{OB} \rvert = 6, AOB=60\angle AOB = 60^\circ より、OAOB=OAOBcos60=4×6×12=12\vec{OA} \cdot \vec{OB} = \lvert \vec{OA} \rvert \lvert \vec{OB} \rvert \cos 60^\circ = 4 \times 6 \times \frac{1}{2} = 12
OP=25OA+25OB\vec{OP} = \frac{2}{5}\vec{OA} + \frac{2}{5}\vec{OB} なので、
OP2=(25OA+25OB)(25OA+25OB)\lvert \vec{OP} \rvert^2 = \left( \frac{2}{5}\vec{OA} + \frac{2}{5}\vec{OB} \right) \cdot \left( \frac{2}{5}\vec{OA} + \frac{2}{5}\vec{OB} \right)
=425OA2+825OAOB+425OB2= \frac{4}{25} \lvert \vec{OA} \rvert^2 + \frac{8}{25} \vec{OA} \cdot \vec{OB} + \frac{4}{25} \lvert \vec{OB} \rvert^2
=425(42)+825(12)+425(62)= \frac{4}{25} (4^2) + \frac{8}{25} (12) + \frac{4}{25} (6^2)
=425(16)+825(12)+425(36)= \frac{4}{25} (16) + \frac{8}{25} (12) + \frac{4}{25} (36)
=64+96+14425=30425= \frac{64 + 96 + 144}{25} = \frac{304}{25}
OP=30425=3045=16×195=4195\lvert \vec{OP} \rvert = \sqrt{\frac{304}{25}} = \frac{\sqrt{304}}{5} = \frac{\sqrt{16 \times 19}}{5} = \frac{4\sqrt{19}}{5}

3. 最終的な答え

(i) OP=25OA+25OB\vec{OP} = \frac{2}{5}\vec{OA} + \frac{2}{5}\vec{OB}
(ii) OP=4195\lvert \vec{OP} \rvert = \frac{4\sqrt{19}}{5}

「幾何学」の関連問題

長方形ABCDの内部に点Pがあり、$PA=3, PC=5, PD=4$のとき、$PB$の長さを求めます。

幾何長方形三平方の定理距離
2025/6/8

傾斜 $30^\circ$ の坂の頂上に塔が立っている。坂のふもとから塔の先端を見ると、水平面に対して $45^\circ$ の角度に見える。坂を斜面に沿って $30m$ 進んだA点から再び塔の先端を...

三角比角度高さ距離
2025/6/8

平行六面体ABCD-EFGHにおいて、辺FGの中点をMとする。直線AMと平面BDEの交点をPとしたとき、ベクトル$\vec{AP}$を$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$を用いて表す...

ベクトル空間ベクトル平行六面体平面の方程式
2025/6/8

右の図において、$\tan 50^\circ = \frac{BC}{AB}$ である。$BC$ の長さを求める問題。式 $BC = \text{ア} \times \tan 50^\circ = \...

三角比tan図形計算
2025/6/8

直角三角形ABCにおいて、$AC = 1$, $BC = \sqrt{15}$, $AB = 4$である。このとき、$\sin A$, $\cos A$, $\tan A$の値を求めよ。

三角比直角三角形sincostan
2025/6/8

三角形ABCにおいて、辺BC上に点Hがあり、線分AHと辺BCは垂直である。$AB = \sqrt{13}$, $AH = 3$, $BC = 7$ のとき、$\sin B$ と $\cos C$ の値...

三角比三平方の定理角度高さ
2025/6/8

問題は、直角三角形の辺の長さが与えられたときに、指定された角 $A$ に対する三角比($\sin A$, $\cos A$, $\tan A$)の値を求める問題と、30度のsinの値を求める問題です。

三角比直角三角形sincostan
2025/6/8

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB = 3, BC = 5, CD = 4, DA = 3である。∠B = θとするとき、cos θの値と四角形ABCDの面積Sを求めよ。

四角形余弦定理面積三角比
2025/6/8

長方形ABCDの中に斜線で示された三角形ABDの面積を求める問題です。長方形ABCDは、AD=14cm、AB=6cm、AD=BC=14cm、AB=CD=6cmが与えられています。ただし、図にはAD=1...

面積三角形長方形計算
2025/6/8

図のような半円柱の体積を求める問題です。半円の半径は2cm、長さは10cmです。

体積半円柱π図形
2025/6/8