問題は、複素数 $a+bi$ と $c+di$ の積が 0 であるとき、 $a=b=0$ または $c=d=0$ が成り立つことを証明することです。

代数学複素数証明代数
2025/4/15

1. 問題の内容

問題は、複素数 a+bia+bic+dic+di の積が 0 であるとき、 a=b=0a=b=0 または c=d=0c=d=0 が成り立つことを証明することです。

2. 解き方の手順

まず、(a+bi)(c+di)(a+bi)(c+di) を展開します。
(a+bi)(c+di)=ac+adi+bci+bdi2=(acbd)+(ad+bc)i(a+bi)(c+di) = ac + adi + bci + bdi^2 = (ac - bd) + (ad + bc)i
(a+bi)(c+di)=0(a+bi)(c+di) = 0 は、実部と虚部がともに0になることを意味します。したがって、
acbd=0ac - bd = 0 ...(1)
ad+bc=0ad + bc = 0 ...(2)
(1)と(2)を満たす条件が a=b=0a=b=0 または c=d=0c=d=0 であることを示します。
(1)より ac=bdac = bd
(2)より ad=bcad = -bc
ここで、a=b=0a=b=0 の場合、明らかに(a+bi)(c+di)=0(a+bi)(c+di) = 0 は成立します。また、c=d=0c=d=0 の場合も、(a+bi)(c+di)=0(a+bi)(c+di) = 0 は成立します。
次に、a,b,c,da,b,c,d のいずれも0でないと仮定します。
このとき、(1)と(2)を2乗して足し合わせると、
(ac)2+(ad)2+(bc)2+(bd)2=(bd)2+(bc)2(ac)^2 + (ad)^2 + (bc)^2 + (bd)^2 = (bd)^2 + (-bc)^2
a2c2+a2d2+b2c2+b2d2=b2d2+b2c2a^2c^2 + a^2d^2 + b^2c^2 + b^2d^2 = b^2d^2 + b^2c^2
a2c2+a2d2=0a^2c^2 + a^2d^2 = 0
a2(c2+d2)=0a^2(c^2 + d^2) = 0
a0a \neq 0 であるため、c2+d2=0c^2 + d^2 = 0 となります。 c,dc,dは実数なので、c=0c=0 かつ d=0d=0でなければなりません。
同様に、ccddが0でないと仮定すると、(1)と(2)を2乗して足し合わせると、
(ac)2+(ad)2+(bc)2+(bd)2=(bd)2+(bc)2(ac)^2 + (ad)^2 + (bc)^2 + (bd)^2 = (bd)^2 + (-bc)^2
c2(a2+b2)=0c^2(a^2 + b^2) = 0
c0c \neq 0 であるため、a2+b2=0a^2 + b^2 = 0 となります。 a,ba,bは実数なので、a=0a=0 かつ b=0b=0でなければなりません。
したがって、a=b=0a=b=0 または c=d=0c=d=0 が成立します。

3. 最終的な答え

(a+bi)(c+di)=0a=b=0(a+bi)(c+di) = 0 \Leftrightarrow a=b=0 または c=d=0c=d=0

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