実数 $p$ を定数とする関数 $y = (x^2 - 2x)^2 + 2p(x^2 - 2x) + p + 1$ の最小値を $m$ とする。 (1) $m$ を $p$ の式で表せ。 (2) $m$ を最大にする $p$ の値を求めよ。

代数学二次関数最大値最小値場合分け平方完成
2025/3/14

1. 問題の内容

実数 pp を定数とする関数 y=(x22x)2+2p(x22x)+p+1y = (x^2 - 2x)^2 + 2p(x^2 - 2x) + p + 1 の最小値を mm とする。
(1) mmpp の式で表せ。
(2) mm を最大にする pp の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) まず、t=x22xt = x^2 - 2x とおく。このとき、y=t2+2pt+p+1y = t^2 + 2pt + p + 1 となる。
次に、t=x22xt = x^2 - 2x の取りうる値の範囲を求める。
t=x22x=(x1)21t = x^2 - 2x = (x - 1)^2 - 1 より、t1t \geq -1 である。
y=t2+2pt+p+1y = t^2 + 2pt + p + 1 を平方完成すると、y=(t+p)2p2+p+1y = (t + p)^2 - p^2 + p + 1 となる。
t1t \geq -1 の条件下で yy の最小値 mm を求める。
場合分けをする。
(i) p1-p \geq -1 つまり p1p \leq 1 のとき、t=1t = -1yy は最小となる。
このとき、m=(1+p)2p2+p+1=12p+p2p2+p+1=p+2m = (-1 + p)^2 - p^2 + p + 1 = 1 - 2p + p^2 - p^2 + p + 1 = -p + 2
(ii) p<1-p < -1 つまり p>1p > 1 のとき、t=pt = -pyy は最小となる。
このとき、m=p2+p+1m = -p^2 + p + 1
以上より、mmpp の式で表すと、
m={p+2(p1)p2+p+1(p>1)m = \begin{cases} -p + 2 & (p \leq 1) \\ -p^2 + p + 1 & (p > 1) \end{cases}
(2) mm を最大にする pp の値を求める。
(i) p1p \leq 1 のとき、m=p+2m = -p + 2p=1p = 1 で最大値 11 をとる。
(ii) p>1p > 1 のとき、m=p2+p+1=(p12)2+54m = -p^2 + p + 1 = -(p - \frac{1}{2})^2 + \frac{5}{4}
これは上に凸な放物線であり、軸は p=12p = \frac{1}{2} である。
p>1p > 1 の範囲で mm は減少関数なので、pp11 に近いほど mm は大きい。
p=1p = 1 のとき、m=12+1+1=1m = -1^2 + 1 + 1 = 1 である。
以上より、mm を最大にする pp の値は p=1p = 1 である。

3. 最終的な答え

(1) m={p+2(p1)p2+p+1(p>1)m = \begin{cases} -p + 2 & (p \leq 1) \\ -p^2 + p + 1 & (p > 1) \end{cases}
(2) p=1p = 1

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