(1) 底面の半径が $r$、高さが $h$ の円柱について、 ① この円柱の体積を文字を使って表す。 ② 半径を2倍、高さを3倍にすると、体積は何倍になるか求める。 (3) 半径が $r$ の半球の形をした立体Aと、底面の半径が $r$ で高さが $2r$ の円柱の形をした立体Bがある。立体Aの体積は立体Bの体積の何倍になるか求める。

幾何学体積円柱半球半径高さ空間図形
2025/4/16

1. 問題の内容

(1) 底面の半径が rr、高さが hh の円柱について、
① この円柱の体積を文字を使って表す。
② 半径を2倍、高さを3倍にすると、体積は何倍になるか求める。
(3) 半径が rr の半球の形をした立体Aと、底面の半径が rr で高さが 2r2r の円柱の形をした立体Bがある。立体Aの体積は立体Bの体積の何倍になるか求める。

2. 解き方の手順

(1) ① 円柱の体積は、底面積×高さで求められる。底面積は πr2\pi r^2 であり、高さは hh であるから、体積は πr2h\pi r^2 h となる。
② もとの円柱の体積を V1V_1 とすると、V1=πr2hV_1 = \pi r^2 h
半径を2倍、高さを3倍にした円柱の体積を V2V_2 とすると、半径は 2r2r、高さは 3h3h となるので、
V2=π(2r)2(3h)=π(4r2)(3h)=12πr2hV_2 = \pi (2r)^2 (3h) = \pi (4r^2)(3h) = 12 \pi r^2 h
よって、V2/V1=(12πr2h)/(πr2h)=12V_2/V_1 = (12 \pi r^2 h) / (\pi r^2 h) = 12 より、体積は12倍になる。
(3) 立体A(半球)の体積を VAV_A とする。球の体積は 43πr3\frac{4}{3} \pi r^3 であるから、半球の体積は
VA=12×43πr3=23πr3V_A = \frac{1}{2} \times \frac{4}{3} \pi r^3 = \frac{2}{3} \pi r^3
立体B(円柱)の体積を VBV_B とする。底面積は πr2\pi r^2、高さは 2r2r であるから、
VB=πr2(2r)=2πr3V_B = \pi r^2 (2r) = 2 \pi r^3
よって、VA/VB=(23πr3)/(2πr3)=2/32=13V_A/V_B = (\frac{2}{3} \pi r^3) / (2 \pi r^3) = \frac{2/3}{2} = \frac{1}{3} より、立体Aの体積は立体Bの体積の 13\frac{1}{3} 倍になる。

3. 最終的な答え

(1) ① πr2h\pi r^2 h
② 12倍
(3) 13\frac{1}{3}

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