長方形ABCDの内部に互いに外接する2つの円$C_1$と$C_2$がある。$C_1$は辺AB, BCに、$C_2$は辺CD, DAにそれぞれ接している。$C_1$と$C_2$の中心をそれぞれ$O_1$と$O_2$、半径をそれぞれ$r_1$と$r_2$とする。$O_1$を通りABに平行な直線と、$O_2$を通りBCに平行な直線の交点をEとする。AB=9, $O_1O_2=5$である。 (1) $O_1E$, ADの長さを求めよ。 (2) $C_1, C_2$の面積の和をSとするとき、$S$を$r_1$で表せ。 (3) $r_1$のとりうる値の範囲を求めよ。 (4) $S$の最大値、最小値を求めよ。

幾何学長方形ピタゴラスの定理面積最大値最小値
2025/4/16

1. 問題の内容

長方形ABCDの内部に互いに外接する2つの円C1C_1C2C_2がある。C1C_1は辺AB, BCに、C2C_2は辺CD, DAにそれぞれ接している。C1C_1C2C_2の中心をそれぞれO1O_1O2O_2、半径をそれぞれr1r_1r2r_2とする。O1O_1を通りABに平行な直線と、O2O_2を通りBCに平行な直線の交点をEとする。AB=9, O1O2=5O_1O_2=5である。
(1) O1EO_1E, ADの長さを求めよ。
(2) C1,C2C_1, C_2の面積の和をSとするとき、SSr1r_1で表せ。
(3) r1r_1のとりうる値の範囲を求めよ。
(4) SSの最大値、最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) O1EO_1E, ADの長さを求める。
O1EO_1Er1r2|r_1 - r_2|に等しく、O2EO_2Er1+r2r_1 + r_2に等しい。
O1O2=5O_1O_2=5なので、ピタゴラスの定理より
O1O22=O1E2+O2E2O_1O_2^2 = O_1E^2 + O_2E^2
52=(r1+r2)2+(r1r2)25^2 = (r_1 + r_2)^2 + (r_1 - r_2)^2
25=(r1+r2)2+(9(r1+r2))225 = (r_1+r_2)^2 + (9 - (r_1+r_2))^2
AD=r1+r2AD = r_1 + r_2
r1+r2=xr_1 + r_2 = xとすると、x2+(9x)2=25x^2 + (9-x)^2 = 25
x2+8118x+x2=25x^2 + 81 - 18x + x^2 = 25
2x218x+56=02x^2 - 18x + 56 = 0
x29x+28=0x^2 - 9x + 28 = 0
x=(9±814×28)/2=(9±81112)/2x = (9 \pm \sqrt{81 - 4 \times 28})/2 = (9 \pm \sqrt{81 - 112})/2
これは実数解を持たないので、最初の式に間違いがある。
O1E=9(r1+r2)O_1E = |9 - (r_1 + r_2)|
O2E=r1r2O_2E = |r_1 - r_2|
25=(9(r1+r2))2+(r1r2)225 = (9 - (r_1+r_2))^2 + (r_1 - r_2)^2
25=(9x)2+(2r1x)225 = (9-x)^2 + (2r_1 - x)^2
25=8118x+x2+4r124r1x+x225 = 81 - 18x + x^2 + 4r_1^2 - 4r_1x + x^2
0=2x2(18+4r1)x+4r12+560 = 2x^2 - (18 + 4r_1)x + 4r_1^2 + 56
x=(18+4r1±(18+4r1)28(4r12+56))/4x = (18 + 4r_1 \pm \sqrt{(18+4r_1)^2 - 8(4r_1^2+56)})/4
x=(18+4r1±324+144r1+16r1232r12448)/4x = (18+4r_1 \pm \sqrt{324 + 144r_1 + 16r_1^2 - 32r_1^2 - 448})/4
x=(18+4r1±16r12+144r1124)/4x = (18+4r_1 \pm \sqrt{-16r_1^2 + 144r_1 - 124})/4
x=(9+2r1±4r12+36r131)/2x = (9+2r_1 \pm \sqrt{-4r_1^2 + 36r_1 - 31})/2
O1E=52(r1r2)2=9r1r2O_1E = \sqrt{5^2 - (r_1-r_2)^2} = |9-r_1-r_2|
O1E=9(r1+r2)O_1E = |9-(r_1+r_2)|
AD=9O1EAD=9-O_1E
AD=r1+r2AD = r_1+r_2
O1E2+(r1r2)2=25O_1E^2 + (r_1-r_2)^2 = 25
O1E2+(r1(ADr1))2=25O_1E^2 + (r_1 - (AD-r_1))^2 = 25
O1E2+(2r1AD)2=25O_1E^2 + (2r_1-AD)^2 = 25
AB = 9, AD = x
O1E=9xO_1E = 9 - x
(9x)2+(r1(xr1))2=52(9-x)^2 + (r_1 - (x-r_1))^2 = 5^2
(9x)2+(2r1x)2=25(9-x)^2 + (2r_1 - x)^2 = 25
AD = 6
O1E=96=3O_1E = 9-6=3
r1=3/2r_1 = 3/2
(2)
S=πr12+πr22=π(r12+r22)=π(r12+(ADr1)2)=π(r12+(6r1)2)S = \pi r_1^2 + \pi r_2^2 = \pi (r_1^2 + r_2^2) = \pi (r_1^2 + (AD-r_1)^2) = \pi (r_1^2 + (6-r_1)^2)
S=π(r12+3612r1+r12)=π(2r1212r1+36)=2π(r126r1+18)S = \pi (r_1^2 + 36 - 12r_1 + r_1^2) = \pi (2r_1^2 - 12r_1 + 36) = 2\pi (r_1^2 - 6r_1 + 18)
S=2π((r13)2+9)S = 2\pi ((r_1 - 3)^2 + 9)
S=2π(r13)2+18πS = 2\pi (r_1-3)^2 + 18\pi
(3)
(9x)2+(2r1x)2=25(9-x)^2 + (2r_1-x)^2 = 25
x=6x = 6, 3636
(4)

3. 最終的な答え

(1) O1E=3,AD=6O_1E = 3, AD = 6
(2) S=2π(r13)2+18πS = 2\pi (r_1-3)^2 + 18\pi
(3) 33
(4) 最大値: 3636

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