直線 $y=x+12$, $y=x+20$ と放物線 $y=x^2$ の交点をそれぞれA, B, C, Dとする。また、点Eは直線 $y=x+12$ とy軸との交点である。このとき、点Eを通り四角形ABCDの面積を2等分する直線の式を求めよ。

幾何学放物線直線面積四角形交点重心
2025/6/17

1. 問題の内容

直線 y=x+12y=x+12, y=x+20y=x+20 と放物線 y=x2y=x^2 の交点をそれぞれA, B, C, Dとする。また、点Eは直線 y=x+12y=x+12 とy軸との交点である。このとき、点Eを通り四角形ABCDの面積を2等分する直線の式を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、各点の座標を求める。
点Aは y=x+12y=x+12y=x2y=x^2 の交点なので、x2=x+12x^2 = x + 12 を解く。
x2x12=0x^2 - x - 12 = 0
(x4)(x+3)=0(x-4)(x+3) = 0
x=4,3x = 4, -3
よって、A (3,9)(-3, 9)、B (4,16)(4, 16)となる。
点Cは y=x+20y=x+20y=x2y=x^2 の交点なので、x2=x+20x^2 = x + 20 を解く。
x2x20=0x^2 - x - 20 = 0
(x5)(x+4)=0(x-5)(x+4) = 0
x=5,4x = 5, -4
よって、C (5,25)(5, 25)、D (4,16)(-4, 16)となる。
点Eは y=x+12y=x+12 とy軸との交点なので、E (0,12)(0, 12)となる。
四角形ABCDの面積を求める。台形ABCDは上底AD、下底BC、高さ(BCとADのx座標の差)によって構成される。
ADの長さは (4(3))2+(169)2=1+49=50=52\sqrt{(-4 - (-3))^2 + (16 - 9)^2} = \sqrt{1+49} = \sqrt{50} = 5\sqrt{2}.
BCの長さは (54)2+(2516)2=1+81=82\sqrt{(5 - 4)^2 + (25 - 16)^2} = \sqrt{1+81} = \sqrt{82}.
台形ABCDの高さは二つの直線が平行であることから、xx軸に垂直な直線で考える。
台形ABCDの面積は、平行な二つの直線 y=x+12y=x+12y=x+20y=x+20 で挟まれた四角形の面積である。
四角形ABCDの面積をSとする。S = (上底 + 下底) * 高さ /

2. ここで上底は線分ADであり、下底は線分BCである。四角形は台形ではないので、ADとBCの間の距離という高さを算出するのは困難である。

そこで、四角形ABCDを三角形ADCと三角形ABCに分割して面積を計算する。
三角形ADCの面積は、A (3,9)(-3, 9), D (4,16)(-4, 16), C (5,25)(5, 25)を用いる。
面積は12(3(1625)+(4)(259)+5(916))=12276435=1272=36\frac{1}{2} |(-3(16-25) + (-4)(25-9) + 5(9-16))| = \frac{1}{2} |27 - 64 - 35| = \frac{1}{2} |-72| = 36
三角形ABCの面積は、A (3,9)(-3, 9), B (4,16)(4, 16), C (5,25)(5, 25)を用いる。
面積は12(3(1625)+4(259)+5(916))=1227+6435=1256=28\frac{1}{2} |(-3(16-25) + 4(25-9) + 5(9-16))| = \frac{1}{2} |27 + 64 - 35| = \frac{1}{2} |56| = 28
よって、四角形ABCDの面積は 36+28=6436 + 28 = 64
点Eを通る直線が四角形ABCDの面積を二等分するので、面積は32になる。
点E (0,12)(0, 12) を通り、四角形ABCDの面積を二等分する直線は、線分の中点を通る。
四角形ABCDの面積を二等分する直線は、ADとBCの中点を通るわけではない。
求める直線は、点E (0,12)(0, 12) を通るので、y=ax+12y = ax + 12 と表せる。
この直線と四角形ABCDとの交点を求め、面積が32になるようにaを決定する必要があるが、計算が複雑になる。
別の方針で考える。四角形ABCDの面積を二等分する直線は、平行な二つの直線の中点を通る。
二つの直線 y=x+12y=x+12, y=x+20y=x+20 の中点を通る直線は y=x+16y=x+16
Eを通る直線は y=ax+12y = ax + 12 なので、この直線と y=x+16y=x+16 の交点を求めても意味がない。
四角形ABCDの重心を求める。重心は各頂点の座標の平均で求められる。
重心のx座標は (3+4+54)/4=2/4=1/2(-3+4+5-4)/4 = 2/4 = 1/2
重心のy座標は (9+16+25+16)/4=66/4=33/2=16.5(9+16+25+16)/4 = 66/4 = 33/2 = 16.5
重心Gの座標は (1/2,33/2)(1/2, 33/2)
E (0,12)(0, 12) を通り、G (1/2,33/2)(1/2, 33/2) を通る直線を求める。
傾きは (33/212)/(1/20)=(33/224/2)/(1/2)=(9/2)/(1/2)=9(33/2 - 12) / (1/2 - 0) = (33/2 - 24/2) / (1/2) = (9/2) / (1/2) = 9
よって、求める直線は y=9x+12y = 9x + 12

3. 最終的な答え

y=9x+12y = 9x + 12

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