長方形ABCDがあり、点Pと点Qは点Aを同時に出発します。点Pは秒速2cmでAD, DC上をA→D→C→D→Aの順に移動し、点Qは秒速6cmでAB, BC上をA→B→C→B→Aの順に移動します。PQを結ぶ直線が初めて辺ABに平行になるのは出発してから何秒後かを求めます。長方形の辺の長さは、AD=80cm、CD=48cmです。

幾何学長方形移動相似方程式
2025/6/17

1. 問題の内容

長方形ABCDがあり、点Pと点Qは点Aを同時に出発します。点Pは秒速2cmでAD, DC上をA→D→C→D→Aの順に移動し、点Qは秒速6cmでAB, BC上をA→B→C→B→Aの順に移動します。PQを結ぶ直線が初めて辺ABに平行になるのは出発してから何秒後かを求めます。長方形の辺の長さは、AD=80cm、CD=48cmです。

2. 解き方の手順

PQを結ぶ直線が初めて辺ABに平行になるのは、点Pが辺AD上を移動し、点Qが辺AB上を移動しているとき、または点Pが辺DC上を移動し、点Qが辺BC上を移動しているときです。
* **ケース1: PがAD上に、QがAB上にいるとき**
PがAD上にいるとき、AP = 2t。QがAB上にいるとき、AQ = 6t。
PQがABと平行になるためには、AP = BQである必要があり、ADとABの比に等しくなる条件から APAQ=4880 \frac{AP}{AQ} = \frac{48}{80} となります。
したがって、2t6t=13=4880\frac{2t}{6t} = \frac{1}{3} = \frac{48}{80}が成り立つかどうかを確認する必要があります。明らかに 1335\frac{1}{3} \neq \frac{3}{5} なので、このケースは該当しません。
* **ケース2: PがDC上に、QがBC上にいるとき**
PがAD上を移動し終えてDC上にいる場合を考えます。PがADを移動するのにかかる時間は 802=40 \frac{80}{2} = 40 秒です。したがって、DC上にいるときのPの位置は、Dからの距離を 2(t40) 2(t-40) と表せます。
QがAB上を移動し終えてBC上にいる場合を考えます。QがABを移動するのにかかる時間は 806=403 \frac{80}{6} = \frac{40}{3} 秒です。したがって、BC上にいるときのQの位置は、Bからの距離を 6(t403) 6(t-\frac{40}{3}) と表せます。
PQがABと平行になるためには、DP = BQである必要があり、DPBQ=8048=53 \frac{DP}{BQ} = \frac{80}{48} = \frac{5}{3} となります。
したがって、DP=802(t40) DP = 80-2(t-40) BQ=6(t403)48 BQ = 6(t-\frac{40}{3}) - 48 とすると、PQがABと平行になるためには、ADAP=ABAQ AD - AP = AB - AQである必要があり、8048=53\frac{80}{48} = \frac{5}{3}の関係から AP=BQAP=BQなので、
802(t40)=6(t403)48 80 - 2(t-40) = 6(t-\frac{40}{3})-48
802t+80=6t8048 80-2t+80 = 6t - 80 -48
1602t=6t128 160-2t = 6t-128
288=8t 288 = 8t
t=36 t = 36
しかし、t>40313.3t>\frac{40}{3} \approx 13.3なので、点QはすでにBC上にいる必要があります。
6(t806) 6(t- \frac{80}{6}) と点Pが点Dからどれだけ離れているか2(t40) 2(t-40)を比較する必要がある。
APAB=4880\frac{AP}{AB} = \frac{48}{80}のとき初めて平行になるので、点PがADを移動するのに40秒、t>40 t>40 、点QがAB上を移動するのに806\frac{80}{6}秒、t>806 t> \frac{80}{6}
AQ=6t80AQ = 6t -80 、点PのADからの移動距離AP=802(t40)=1602t AP = 80-2(t-40) = 160-2t
AQAB=APAD4880 \frac{AQ}{AB} = \frac{AP}{AD} \Rightarrow \frac{48}{80}
802t+8080=6t80488t=288,t=36 \frac{80-2t+80}{80}=\frac{6t-80}{48} \Rightarrow 8t = 288, t = 36
ADを往復する時間を考えると、4040秒。 160/6=80/3160/6 = 80/3
403\frac{40}{3}秒で戻る。

3. 最終的な答え

36 秒後

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