円Oにおいて、直線ATは点Aで円Oに接している。$\angle BAT = 32^\circ$ であるとき、$\angle AOB = x$ の値を求める。

幾何学接線円周角の定理中心角の定理接弦定理
2025/6/17

1. 問題の内容

円Oにおいて、直線ATは点Aで円Oに接している。BAT=32\angle BAT = 32^\circ であるとき、AOB=x\angle AOB = x の値を求める。

2. 解き方の手順

* 円周角の定理より、ACB=BAT=32\angle ACB = \angle BAT = 32^\circ
* OAC\triangle OAC において、OA=OCOA=OC(円の半径)であるから、OAC\triangle OAC は二等辺三角形である。よって、OAC=OCA\angle OAC = \angle OCA
* AOC=1802OCA=1802ACB=1802×32=18064=116\angle AOC = 180^\circ - 2 \angle OCA = 180^\circ - 2 \angle ACB = 180^\circ - 2 \times 32^\circ = 180^\circ - 64^\circ = 116^\circ
* 中心角の定理より、AOB=2ACB\angle AOB = 2 \angle ACB。しかし、AOC=116\angle AOC = 116^\circ であるから、AOB\angle AOBxx の値と異なり、円周角に対応する中心角ではない。
* ACB\angle ACB に対する中心角を考えます。AOB\angle AOB は劣弧ABに対する中心角なので、優弧ABに対する中心角は 360x360^\circ - x となります。
* 中心角と円周角の関係より 360x=2ACB360^\circ - x = 2 \angle ACB。すると、360x=2×32=64360^\circ - x = 2 \times 32^\circ = 64^\circ となるので、移項して x=36064=296x = 360^\circ - 64^\circ = 296^\circ となります。これは AOB\angle AOB の値としては不適切です。
* 円の弦に対する円周角と中心角の関係を使うのではなく、接弦定理を利用します。
ACB=32\angle ACB = 32^\circ なので、x=AOBx = \angle AOB について考えます。AOB\angle AOB は中心角です。ACB\angle ACB は円周角です。
AOB=2ACB\angle AOB = 2 \angle ACBの関係が成り立つのは、ABAB の短い方の弧に対する円周角ACB\angle ACBと、中心角AOB\angle AOBの場合です。
この問題では、ABAB の長い方の弧に対する円周角がACB\angle ACBなので、AOB2ACB\angle AOB \neq 2 \angle ACB となります。
* AOB\angle AOBを求めます。AOC=1802ACO\angle AOC = 180^\circ - 2 \angle ACO でした。ACO=ACT=ABT=32\angle ACO = \angle ACT = \angle ABT = 32^\circ です。よって、AOC=1802×32=18064=116\angle AOC = 180^\circ - 2 \times 32^\circ = 180^\circ - 64^\circ = 116^\circとなります。OAB\triangle OABは二等辺三角形なので、OAB=OBA=(180x)/2\angle OAB = \angle OBA = (180^\circ - x)/2
* OAT=90\angle OAT = 90^\circ なので、OAB+BAT=90\angle OAB + \angle BAT = 90^\circ です。OAB=90BAT=9032=58\angle OAB = 90^\circ - \angle BAT = 90^\circ - 32^\circ = 58^\circ です。
* OAB=58=(180x)/2\angle OAB = 58^\circ = (180^\circ - x)/2 なので、116=180x116^\circ = 180^\circ - x となります。したがって、x=180116=64x = 180^\circ - 116^\circ = 64^\circ となります。

3. 最終的な答え

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