(1) 2つの奇数の積から1を引いた数が偶数であることを証明する。 (2) 3で割ったとき、余りが1と2になる連続する2つの整数の積から2を引いた数が3で割り切れることを証明する。 (3) 連続する3つの整数において、最大の整数と最小の整数の積に1を加えた数が、中央の数の平方に等しいことを証明する。

数論整数の性質証明偶数奇数倍数因数分解
2025/4/16

1. 問題の内容

(1) 2つの奇数の積から1を引いた数が偶数であることを証明する。
(2) 3で割ったとき、余りが1と2になる連続する2つの整数の積から2を引いた数が3で割り切れることを証明する。
(3) 連続する3つの整数において、最大の整数と最小の整数の積に1を加えた数が、中央の数の平方に等しいことを証明する。

2. 解き方の手順

(1) 2つの奇数を 2m+12m+12n+12n+1 (ただし、mm, nn は整数) と表す。
それらの積から1を引いた数は、
(2m+1)(2n+1)1=4mn+2m+2n+11=4mn+2m+2n=2(2mn+m+n)(2m+1)(2n+1)-1 = 4mn + 2m + 2n + 1 - 1 = 4mn + 2m + 2n = 2(2mn + m + n)
これは2の倍数なので偶数である。
(2) 連続する2つの整数を 3k+13k+13k+23k+2 (ただし、kk は整数)と表す。
これらの積から2を引くと、
(3k+1)(3k+2)2=9k2+6k+3k+22=9k2+9k=3(3k2+3k)(3k+1)(3k+2) - 2 = 9k^2 + 6k + 3k + 2 - 2 = 9k^2 + 9k = 3(3k^2 + 3k)
これは3の倍数なので、3で割り切れる。
(3) 連続する3つの整数を n1n-1, nn, n+1n+1 (ただし、nn は整数)と表す。
最大の整数と最小の整数の積に1を加えた数は、
(n+1)(n1)+1=n21+1=n2(n+1)(n-1) + 1 = n^2 - 1 + 1 = n^2
これは中央の数 nn の平方に等しい。

3. 最終的な答え

(1) 2つの奇数の積から1を引いた数は偶数である。(証明終わり)
(2) 3で割ったとき、余りが1と2になる連続する2つの整数の積から2を引いた数は3で割り切れる。(証明終わり)
(3) 連続する3つの整数では、最大の整数と最小の整数の積に1を加えた数は、中央の数の平方に等しい。(証明終わり)

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