原点O以外の点Pに対して、半直線OP上に $OP \cdot OQ = 1$ を満たす点Qをとる。点Pが与えられた円上を動くとき、点Qの軌跡を求めよ。問題は以下の2つです。 (1) 円 $x^2 + y^2 - 4x + 1 = 0$ 上をPが動くときのQの軌跡。 (2) 円 $x^2 + y^2 - 4x = 0$ 上をPが動くときのQの軌跡。

幾何学軌跡反転
2025/4/16

1. 問題の内容

原点O以外の点Pに対して、半直線OP上に OPOQ=1OP \cdot OQ = 1 を満たす点Qをとる。点Pが与えられた円上を動くとき、点Qの軌跡を求めよ。問題は以下の2つです。
(1) 円 x2+y24x+1=0x^2 + y^2 - 4x + 1 = 0 上をPが動くときのQの軌跡。
(2) 円 x2+y24x=0x^2 + y^2 - 4x = 0 上をPが動くときのQの軌跡。

2. 解き方の手順

点Pの座標を (x,y)(x, y)、点Qの座標を (X,Y)(X, Y) とおく。 OPOQ=1OP \cdot OQ = 1の関係と、Pが半直線OQ上にあることから、x=kXx = kX, y=kYy = kY (kは実数)と表せる。このとき、
OP=x2+y2OP = \sqrt{x^2+y^2}
OQ=X2+Y2OQ = \sqrt{X^2+Y^2}
であるから、
x2+y2X2+Y2=1\sqrt{x^2+y^2} \cdot \sqrt{X^2+Y^2} = 1
k2X2+k2Y2X2+Y2=1\sqrt{k^2X^2+k^2Y^2} \cdot \sqrt{X^2+Y^2} = 1
kX2+Y2X2+Y2=1k\sqrt{X^2+Y^2} \cdot \sqrt{X^2+Y^2} = 1
k(X2+Y2)=1k(X^2+Y^2) = 1
k=1X2+Y2k = \frac{1}{X^2+Y^2}
したがって、
x=XX2+Y2x = \frac{X}{X^2+Y^2}
y=YX2+Y2y = \frac{Y}{X^2+Y^2}
(1) Pが円 x2+y24x+1=0x^2 + y^2 - 4x + 1 = 0 上を動くとき、
(XX2+Y2)2+(YX2+Y2)24(XX2+Y2)+1=0(\frac{X}{X^2+Y^2})^2 + (\frac{Y}{X^2+Y^2})^2 - 4(\frac{X}{X^2+Y^2}) + 1 = 0
X2(X2+Y2)2+Y2(X2+Y2)24XX2+Y2+1=0\frac{X^2}{(X^2+Y^2)^2} + \frac{Y^2}{(X^2+Y^2)^2} - \frac{4X}{X^2+Y^2} + 1 = 0
X2+Y2(X2+Y2)24XX2+Y2+1=0\frac{X^2+Y^2}{(X^2+Y^2)^2} - \frac{4X}{X^2+Y^2} + 1 = 0
1X2+Y24XX2+Y2+1=0\frac{1}{X^2+Y^2} - \frac{4X}{X^2+Y^2} + 1 = 0
14X+(X2+Y2)=01 - 4X + (X^2+Y^2) = 0
X2+Y24X+1=0X^2 + Y^2 - 4X + 1 = 0
よって、Qの軌跡は円 x2+y24x+1=0x^2 + y^2 - 4x + 1 = 0 である。
(2) Pが円 x2+y24x=0x^2 + y^2 - 4x = 0 上を動くとき、
(XX2+Y2)2+(YX2+Y2)24(XX2+Y2)=0(\frac{X}{X^2+Y^2})^2 + (\frac{Y}{X^2+Y^2})^2 - 4(\frac{X}{X^2+Y^2}) = 0
X2(X2+Y2)2+Y2(X2+Y2)24XX2+Y2=0\frac{X^2}{(X^2+Y^2)^2} + \frac{Y^2}{(X^2+Y^2)^2} - \frac{4X}{X^2+Y^2} = 0
X2+Y2(X2+Y2)24XX2+Y2=0\frac{X^2+Y^2}{(X^2+Y^2)^2} - \frac{4X}{X^2+Y^2} = 0
1X2+Y24XX2+Y2=0\frac{1}{X^2+Y^2} - \frac{4X}{X^2+Y^2} = 0
14X=01 - 4X = 0
X=14X = \frac{1}{4}
よって、Qの軌跡は直線 x=14x = \frac{1}{4} である。

3. 最終的な答え

(1) 円 x2+y24x+1=0x^2 + y^2 - 4x + 1 = 0
(2) 直線 x=14x = \frac{1}{4}

「幾何学」の関連問題

長さ2の線分OAを直径とする円の任意の接線に、Oから下ろした垂線とその接線の交点をPとする。Oを極、半直線OAを始線としたときの点Pの軌跡の極方程式を求める。

軌跡極方程式接線垂線
2025/4/17

円 $x^2 + y^2 = 10$ と直線 $y = 3x$ の共有点の座標を求めます。

直線共有点連立方程式
2025/4/17

楕円 $x^2 + 2y^2 = 2$ を $C$ とおく。傾き $m$ の直線 $y = mx + 3$ を $l$ とおく。 (1) $C$ と $l$ が共有点をもたないような $m$ の値の範...

楕円直線共有点距離判別式最大値最小値
2025/4/17

問題は、三角関数の式を与えられた条件のもとで、$r\sin(\theta + \alpha)$ の形に変換することです。ここで、$r > 0$ かつ $-\pi < \alpha < \pi$ です。...

三角関数三角関数の合成
2025/4/17

辺BCを斜辺とする直角三角形ABCがあり、∠B = 30°, AC = 1とする。辺AB上にAD = 1となる点Dをとり、点Dを通るBCに垂直な直線とBCの交点をHとする。このとき、∠BCD, BD,...

直角三角形三角比角度辺の長さ三角関数の加法定理sin15cos15
2025/4/17

点A(4, -2)と点B(-2, 6)を通る直線 $l$ について、以下の3つの問いに答える。 (1) 直線 $l$ の方程式を求める。 (2) 原点Oと直線 $l$ の距離を求める。 (3) 三角形...

直線方程式距離面積ベクトル
2025/4/17

2点A$(a, b)$, B$(b, a)$が直線$y = x$に関して対称であることを示す。ただし、$a \neq b$とする。

座標平面対称性直線中点傾き
2025/4/17

2直線 $ax + by + c = 0$ と $a'x + b'y + c' = 0$ について、以下の2つの命題を証明する問題です。ただし、$b \neq 0$ かつ $b' \neq 0$としま...

直線平行垂直傾き方程式証明
2025/4/17

2直線 $3x - 4y + 5 = 0$ と $2x + y - 4 = 0$ の交点を通る直線の方程式を求める問題です。 (1) 直線 $2x + 3y = 0$ に平行な直線の方程式を求めます。...

直線交点平行垂直方程式
2025/4/17

4点A(1, 1), B(4, 3), C(2, 6), Dを頂点とする平行四辺形ABCDについて、次の点を求めます。 (1) 対角線ACの中点M (2) 頂点D

平行四辺形座標中点ベクトル
2025/4/17