関数 $f(x) = x^2 - 5x + 3$ ($0 \le x \le a$)の最大値を $M$、最小値を $m$ とする。 (1) $0 < a < \frac{5}{2}$ のとき、$M$ と $m$ を求める。 (2) $\frac{5}{2} \le a \le 5$ のとき、$M$ と $m$ を求める。 (3) $a > 5$ のとき、$M$ と $m$ を求める。

解析学二次関数最大値最小値関数のグラフ微分
2025/4/16

1. 問題の内容

関数 f(x)=x25x+3f(x) = x^2 - 5x + 30xa0 \le x \le a)の最大値を MM、最小値を mm とする。
(1) 0<a<520 < a < \frac{5}{2} のとき、MMmm を求める。
(2) 52a5\frac{5}{2} \le a \le 5 のとき、MMmm を求める。
(3) a>5a > 5 のとき、MMmm を求める。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) のグラフの軸を求める。
f(x)=x25x+3=(x52)2254+3=(x52)2134f(x) = x^2 - 5x + 3 = (x - \frac{5}{2})^2 - \frac{25}{4} + 3 = (x - \frac{5}{2})^2 - \frac{13}{4}
したがって、f(x)f(x)x=52x = \frac{5}{2} で最小値 134-\frac{13}{4} を取る。
(1) 0<a<520 < a < \frac{5}{2} のとき、区間 [0,a][0, a] は軸 x=52x = \frac{5}{2} を含まない。
f(x)f(x) は区間 [0,a][0, a] で単調減少なので、最大値は f(0)f(0)、最小値は f(a)f(a) となる。
M=f(0)=025(0)+3=3M = f(0) = 0^2 - 5(0) + 3 = 3
m=f(a)=a25a+3m = f(a) = a^2 - 5a + 3
(2) 52a5\frac{5}{2} \le a \le 5 のとき、区間 [0,a][0, a] は軸 x=52x = \frac{5}{2} を含む。
最小値は f(52)=134f(\frac{5}{2}) = -\frac{13}{4} である。
最大値は f(0)f(0)f(a)f(a) のうち大きい方である。
f(0)=3f(0) = 3
f(a)=a25a+3f(a) = a^2 - 5a + 3
a=5a=5 のとき、f(5)=525(5)+3=3f(5) = 5^2 - 5(5) + 3 = 3 となり、f(0)=f(5)f(0)=f(5).
軸から遠いほど大きいので、f(0)=3f(0)=3.
M=3M = 3
m=134m = -\frac{13}{4}
(3) a>5a > 5 のとき、f(x)f(x)x=52x = \frac{5}{2} で最小値 134-\frac{13}{4} を取る。
最大値は f(0)f(0)f(a)f(a) のうち大きい方である。
f(0)=3f(0) = 3
f(a)=a25a+3f(a) = a^2 - 5a + 3
a25a+3>3a^2 - 5a + 3 > 3 を解くと、a25a>0a^2 - 5a > 0 より a(a5)>0a(a-5) > 0
a>5a > 5 または a<0a < 0 となる。
a>5a > 5 なので、f(a)>f(0)f(a) > f(0).
M=a25a+3M = a^2 - 5a + 3
m=134m = -\frac{13}{4}

3. 最終的な答え

(1) M=3M = 3, m=a25a+3m = a^2 - 5a + 3
(2) M=3M = 3, m=134m = -\frac{13}{4}
(3) M=a25a+3M = a^2 - 5a + 3, m=134m = -\frac{13}{4}

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