関数 $f(x) = |x-5|\sqrt{x-2}$ について、定義域、微分 $f'(x)$ の式 ($x > 5$ のときと $2 < x < 5$ のとき)、$f'(x)$ の符号変化点、極大値、極小値を求める問題です。

解析学微分関数の定義域極値絶対値
2025/4/16

1. 問題の内容

関数 f(x)=x5x2f(x) = |x-5|\sqrt{x-2} について、定義域、微分 f(x)f'(x) の式 (x>5x > 5 のときと 2<x<52 < x < 5 のとき)、f(x)f'(x) の符号変化点、極大値、極小値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、定義域を求めます。x2\sqrt{x-2} が定義されるためには、x20x-2 \ge 0 である必要があるので、x2x \ge 2。したがって、定義域は x2x \ge 2 です。よって、1の解答は 2。
次に、f(x)f'(x) を求めます。
f(x)=x5x2f(x) = |x-5|\sqrt{x-2} を場合分けして考えます。
(i) x>5x > 5 のとき、f(x)=(x5)x2f(x) = (x-5)\sqrt{x-2}
f(x)=x2+(x5)12x2=2(x2)+(x5)2x2=3x92x2=3(x3)2x2=243(x3)x2f'(x) = \sqrt{x-2} + (x-5) \cdot \frac{1}{2\sqrt{x-2}} = \frac{2(x-2) + (x-5)}{2\sqrt{x-2}} = \frac{3x-9}{2\sqrt{x-2}} = \frac{3(x-3)}{2\sqrt{x-2}} = \frac{2}{4} \frac{3(x-3)}{\sqrt{x-2}}
f(x)=32(x3)x2>0f'(x) = \frac{3}{2} \cdot \frac{(x-3)}{\sqrt{x-2}} > 0 より、選択肢5は②。
(ii) 2<x<52 < x < 5 のとき、f(x)=(x5)x2f(x) = -(x-5)\sqrt{x-2}
f(x)=x2(5x)12x2=2(x2)(5x)2x2=2x+45+x2x2=x12x2=x+12x2f'(x) = -\sqrt{x-2} - (5-x) \frac{1}{2\sqrt{x-2}} = \frac{-2(x-2) - (5-x)}{2\sqrt{x-2}} = \frac{-2x+4-5+x}{2\sqrt{x-2}} = \frac{-x-1}{2\sqrt{x-2}} = -\frac{x+1}{2\sqrt{x-2}}.
f(x)=3(x3)2x2=243(x3)x2f'(x) = \frac{-3(x-3)}{2\sqrt{x-2}} = - \frac{2}{4} \cdot \frac{3(x-3)}{\sqrt{x-2}}
したがって、f(x)=32x3x2f'(x) = -\frac{3}{2} \frac{x-3}{\sqrt{x-2}}となります。
x>5x > 5 のとき、f(x)=3(x3)2x2>0f'(x) = \frac{3(x-3)}{2\sqrt{x-2}} > 0
2<x<52 < x < 5 のとき、f(x)=(x+1)2x2f'(x) = -\frac{(x+1)}{2\sqrt{x-2}}より、2<x<52<x<5では常にf(x)<0f'(x)<0
f(x)=0f'(x)=0となるのはx=3x=3のとき。
f(x)f'(x) の符号変化について、x<3x<3では、2<x<52<x<5なので、f(x)<0f'(x)<0
x>3x>3では、f(x)>0f'(x)>0
x=5x=5の前後でf(x)f'(x)の式が変わる。
x<5x<5では常にf(x)<0f'(x)<0であり、x>5x>5ではf(x)>0f'(x)>0である。
2<x<52 < x < 5のとき、f(x)<0f'(x) < 0x=3x=3 の前後で、x<3x < 3 なら、f(x)<0f'(x) < 0x>3x > 3 なら、f(x)<0f'(x) < 0x=5x = 5 の前後で符号が変化します。x=5x=5の前後で、x<5x<5ではf(x)f'(x)は負、x>5x>5ではf(x)f'(x)は正。したがって、x=5x = 5 で符号が変化する。よって6は5。
x=5x = 5 の前後で符号が変化し、f(x)f'(x) の符号が負から正に変わるので、x=5x = 5 で極小値をとります。また、f(5)=0f(5) = 0 となるので、極小値は 0です。よって10は0。
x=3x = 3 において、f(x)=0f'(x)=0 である。f(3)=21=2f(3)=2\sqrt{1}=22<x<52<x<5では常にf(x)f'(x)は負であるので、x=3x=3で極値を取ることはない。
極大値をとるのは、x<5x<5からx>5x>5の区間で、f(x)f'(x)の符号が正から負に変わる点ですが、そのような点は存在しない。

3. 最終的な答え

1: 2
2: 3
3:
4:
5: ②
6: 5
7:
8:
9: 5
10: 0

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