数列 $\{a_n\}$ が与えられており、その一般項 $a_n$ を求める問題です。 初期条件は $a_1 = 1$, $a_2 = 1$ であり、漸化式は $a_{n+2} = 4a_{n+1} - 4a_n$ です。

代数学数列漸化式特性方程式代数
2025/4/16

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} が与えられており、その一般項 ana_n を求める問題です。
初期条件は a1=1a_1 = 1, a2=1a_2 = 1 であり、漸化式は an+2=4an+14ana_{n+2} = 4a_{n+1} - 4a_n です。

2. 解き方の手順

この問題は、特性方程式を用いて解くことができます。
まず、漸化式 an+2=4an+14ana_{n+2} = 4a_{n+1} - 4a_n の特性方程式を作ります。特性方程式は、
x2=4x4x^2 = 4x - 4
となります。
これを整理すると、
x24x+4=0x^2 - 4x + 4 = 0
となります。
この方程式を解くと、
(x2)2=0(x - 2)^2 = 0
となり、x=2x = 2 (重解) を得ます。
特性方程式が重解を持つ場合、一般項は
an=(An+B)2na_n = (An + B)2^n
の形で表されます。ここで、AABBは定数です。
初期条件 a1=1a_1 = 1a2=1a_2 = 1 を用いて、AABBの値を求めます。
a1=(A(1)+B)21=2(A+B)=1a_1 = (A(1) + B)2^1 = 2(A + B) = 1
a2=(A(2)+B)22=4(2A+B)=1a_2 = (A(2) + B)2^2 = 4(2A + B) = 1
これらの式から、A+B=12A + B = \frac{1}{2}2A+B=142A + B = \frac{1}{4} が得られます。
連立方程式
A+B=12A + B = \frac{1}{2}
2A+B=142A + B = \frac{1}{4}
を解きます。
下の式から上の式を引くと、
A=1412=14A = \frac{1}{4} - \frac{1}{2} = -\frac{1}{4}
となります。
A+B=12A + B = \frac{1}{2}A=14A = -\frac{1}{4} を代入すると、
14+B=12-\frac{1}{4} + B = \frac{1}{2}
B=12+14=34B = \frac{1}{2} + \frac{1}{4} = \frac{3}{4}
したがって、A=14A = -\frac{1}{4}B=34B = \frac{3}{4} となります。
これらの値を一般項の式に代入すると、
an=(14n+34)2na_n = \left(-\frac{1}{4}n + \frac{3}{4}\right)2^n
an=n+342na_n = \frac{-n + 3}{4}2^n
an=(3n)2n2a_n = (3 - n)2^{n-2}
となります。

3. 最終的な答え

an=(3n)2n2a_n = (3 - n)2^{n-2}

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