関数 $f(x)$ が与えられています。 $ f(x) = \begin{cases} x^2 & (|x| \ge 1) \\ \frac{1}{x} & (|x| < 1) \end{cases} $ この関数が $x = \pm 1$ で連続かどうかを調べ、グラフを描きます。

解析学関数の連続性極限関数のグラフ
2025/4/17

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x) が与えられています。
f(x)={x2(x1)1x(x<1) f(x) = \begin{cases} x^2 & (|x| \ge 1) \\ \frac{1}{x} & (|x| < 1) \end{cases}
この関数が x=±1x = \pm 1 で連続かどうかを調べ、グラフを描きます。

2. 解き方の手順

関数が x=ax = a で連続であるとは、以下の3つの条件がすべて満たされることです。
(1) f(a)f(a) が定義されている。
(2) limxaf(x)\lim_{x \to a} f(x) が存在する。
(3) limxaf(x)=f(a)\lim_{x \to a} f(x) = f(a).
まず、x=1x = 1 における連続性を調べます。
f(1)=12=1f(1) = 1^2 = 1 であるため、(1)の条件は満たされています。
次に、limx1f(x)\lim_{x \to 1^-} f(x)limx1+f(x)\lim_{x \to 1^+} f(x) を計算します。
limx1f(x)=limx11x=11=1 \lim_{x \to 1^-} f(x) = \lim_{x \to 1^-} \frac{1}{x} = \frac{1}{1} = 1
limx1+f(x)=limx1+x2=12=1 \lim_{x \to 1^+} f(x) = \lim_{x \to 1^+} x^2 = 1^2 = 1
左右からの極限が等しいので、limx1f(x)=1\lim_{x \to 1} f(x) = 1 となり、(2)の条件も満たされています。
最後に、limx1f(x)=f(1)=1\lim_{x \to 1} f(x) = f(1) = 1 なので、(3)の条件も満たされています。
したがって、f(x)f(x)x=1x = 1 で連続です。
次に、x=1x = -1 における連続性を調べます。
f(1)=(1)2=1f(-1) = (-1)^2 = 1 であるため、(1)の条件は満たされています。
次に、limx1f(x)\lim_{x \to -1^-} f(x)limx1+f(x)\lim_{x \to -1^+} f(x) を計算します。
limx1f(x)=limx1x2=(1)2=1 \lim_{x \to -1^-} f(x) = \lim_{x \to -1^-} x^2 = (-1)^2 = 1
limx1+f(x)=limx1+1x=11=1 \lim_{x \to -1^+} f(x) = \lim_{x \to -1^+} \frac{1}{x} = \frac{1}{-1} = -1
左右からの極限が等しくないので、limx1f(x)\lim_{x \to -1} f(x) は存在しません。
したがって、f(x)f(x)x=1x = -1 で不連続です。
y=f(x)y = f(x) のグラフは、
x1|x| \ge 1 のとき、y=x2y = x^2
x<1|x| < 1 のとき、y=1xy = \frac{1}{x}
となるようにグラフを描画します。

3. 最終的な答え

f(x)f(x)x=1x = 1 で連続であり、x=1x = -1 で不連続です。
グラフは、
x1x \ge 1y=x2y = x^2
1<x<1-1 < x < 1y=1xy = \frac{1}{x}
x1x \le -1y=x2y = x^2
となるように描画します。

「解析学」の関連問題

与えられた3つの関数 $f(x, y)$ に対して、点$(0, 0)$における偏微分係数 $f_x(0, 0)$ と $f_y(0, 0)$ を定義に従って求める問題です。

偏微分多変数関数極限
2025/5/29

$0 < x < 1$ の範囲において、$1-x^2$、$\sqrt{1-x^2}$、$\cos x$ の値の大小を比較する問題です。

不等式関数の大小比較三角関数平方根微分
2025/5/29

$0 \le x < 2\pi$ の範囲で、方程式 $\sin 2x + \sin x = 0$ を解きます。

三角関数方程式微分最大値最小値加法定理
2025/5/29

与えられた極限を計算します。問題は、$\lim_{h \to 0} \frac{\sin(x+h+2y) - \sin(x+2y)}{h}$ を求めることです。

極限三角関数導関数微分
2025/5/29

与えられた3つの関数について、マクローリン展開(テイラー展開の中心が0の場合)を求める問題です。 (1) $f(x) = \frac{1}{x^2-3x+2}$ (2) $f(x) = \frac{x...

マクローリン展開テイラー展開級数部分分数分解微分対数関数
2025/5/29

(1) 関数 $f(x) = e^{x} \ln x$ を微分せよ。 (2) $y = f(x) = e^{x} \ln x$ のグラフ上の点 $(1, f(1))$ における接線の方程式を求めよ。

微分接線指数関数対数関数
2025/5/29

関数 $g(x) = \frac{\ln x}{x}$ について、 (1) $g(x)$ を微分せよ。 (2) 曲線 $y = g(x)$ 上の点 $(e^3, g(e^3))$ における接線の方程式...

微分関数接線対数関数
2025/5/29

問題3について、(1) 関数 $g(x) = \frac{\ln x}{x}$ を微分せよ。 (2) $y = g(x) = \frac{\ln x}{x}$ のグラフ上の点 $(e^3, g(e^3...

微分導関数接線対数関数
2025/5/29

与えられた関数の微分を計算する問題です。具体的には、以下の3つの問題があります。 問1 (2): $(x^2 \cdot \ln x)'$ を計算する。 問2 (1): $f(x) = e^x \ln...

微分関数の微分積の微分商の微分対数関数指数関数
2025/5/29

与えられた3つの関数のマクローリン展開を求める問題です。 (1) $f(x) = \frac{1}{x^2-3x+2}$ (2) $f(x) = \frac{x}{(x+2)^2}$ (3) $f(x...

マクローリン展開テイラー展開級数部分分数分解
2025/5/29