6人の生徒の国語の成績 $x$ と数学の成績 $y$ が与えられた表に基づき、以下の問いに答えます。 (1) 変量 $x$ の分散 $S_x^2$ と変量 $y$ の分散 $S_y^2$ を求めます。 (2) 変量 $x$ と $y$ の共分散 $S_{xy}$ を求めます。 (3) 変量 $x$ と $y$ の相関係数 $r$ を求めます。 (4) 相関係数 $r$ の結果から、$x$ と $y$ の相関関係を判断します。

確率論・統計学分散共分散相関係数統計
2025/4/17

1. 問題の内容

6人の生徒の国語の成績 xx と数学の成績 yy が与えられた表に基づき、以下の問いに答えます。
(1) 変量 xx の分散 Sx2S_x^2 と変量 yy の分散 Sy2S_y^2 を求めます。
(2) 変量 xxyy の共分散 SxyS_{xy} を求めます。
(3) 変量 xxyy の相関係数 rr を求めます。
(4) 相関係数 rr の結果から、xxyy の相関関係を判断します。

2. 解き方の手順

(1) 分散の計算
まず、xxyy の平均を求めます。
xˉ=(6+3+4+5+2+4)/6=24/6=4\bar{x} = (6+3+4+5+2+4)/6 = 24/6 = 4
yˉ=(2+6+6+4+10+8)/6=36/6=6\bar{y} = (2+6+6+4+10+8)/6 = 36/6 = 6
次に、xx の分散 Sx2S_x^2 を求めます。
Sx2=16((64)2+(34)2+(44)2+(54)2+(24)2+(44)2)S_x^2 = \frac{1}{6}((6-4)^2 + (3-4)^2 + (4-4)^2 + (5-4)^2 + (2-4)^2 + (4-4)^2)
Sx2=16(4+1+0+1+4+0)=106=53S_x^2 = \frac{1}{6}(4 + 1 + 0 + 1 + 4 + 0) = \frac{10}{6} = \frac{5}{3}
yy の分散 Sy2S_y^2 を求めます。
Sy2=16((26)2+(66)2+(66)2+(46)2+(106)2+(86)2)S_y^2 = \frac{1}{6}((2-6)^2 + (6-6)^2 + (6-6)^2 + (4-6)^2 + (10-6)^2 + (8-6)^2)
Sy2=16(16+0+0+4+16+4)=406=203S_y^2 = \frac{1}{6}(16 + 0 + 0 + 4 + 16 + 4) = \frac{40}{6} = \frac{20}{3}
(2) 共分散の計算
共分散 SxyS_{xy} を求めます。
Sxy=16((64)(26)+(34)(66)+(44)(66)+(54)(46)+(24)(106)+(44)(86))S_{xy} = \frac{1}{6}((6-4)(2-6) + (3-4)(6-6) + (4-4)(6-6) + (5-4)(4-6) + (2-4)(10-6) + (4-4)(8-6))
Sxy=16((2)(4)+(1)(0)+(0)(0)+(1)(2)+(2)(4)+(0)(2))S_{xy} = \frac{1}{6}((2)(-4) + (-1)(0) + (0)(0) + (1)(-2) + (-2)(4) + (0)(2))
Sxy=16(8+0+028+0)=186=3S_{xy} = \frac{1}{6}(-8 + 0 + 0 - 2 - 8 + 0) = \frac{-18}{6} = -3
(3) 相関係数の計算
相関係数 rr を求めます。
r=SxySx2Sy2=353203=31009=3103=910=0.9r = \frac{S_{xy}}{\sqrt{S_x^2}\sqrt{S_y^2}} = \frac{-3}{\sqrt{\frac{5}{3}}\sqrt{\frac{20}{3}}} = \frac{-3}{\sqrt{\frac{100}{9}}} = \frac{-3}{\frac{10}{3}} = \frac{-9}{10} = -0.9
(4) 相関の判断
相関係数 r=0.9r = -0.91-1 に近いので、強い負の相関関係があると考えられます。

3. 最終的な答え

(1) Sx2=53S_x^2 = \frac{5}{3}, Sy2=203S_y^2 = \frac{20}{3}
(2) Sxy=3S_{xy} = -3
(3) r=910r = -\frac{9}{10}
(4) ③

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