あるクラスの生徒40人について、ハンドボール投げの飛距離のデータを最初に取った。図1は、その時のヒストグラムである。後日、再度記録を取り直し、最初に取った記録から今回の記録への分析結果をA〜Dに示す。A〜Dの分析結果と箱ひげ図a〜dが対応する場合、①〜③の組み合わせのうち分析結果と箱ひげ図が矛盾するものを探す。
2025/4/17
1. 問題の内容
あるクラスの生徒40人について、ハンドボール投げの飛距離のデータを最初に取った。図1は、その時のヒストグラムである。後日、再度記録を取り直し、最初に取った記録から今回の記録への分析結果をA〜Dに示す。A〜Dの分析結果と箱ひげ図a〜dが対応する場合、①〜③の組み合わせのうち分析結果と箱ひげ図が矛盾するものを探す。
2. 解き方の手順
* **図1のヒストグラムの分析**
* ヒストグラムから、最初の記録の中央値は20〜25m付近にあることがわかる。
* データの分布は左右非対称で、やや右に裾が伸びている。
* **A〜Dの分析結果の検討**
* **A:** どの生徒の記録も下がった。この場合、箱ひげ図全体が左にシフトしているはずである。
* **B:** どの生徒の記録も伸びた。この場合、箱ひげ図全体が右にシフトしているはずである。
* **C:** 最初に取ったデータで上位1/3に入るすべての生徒の記録が伸びた。この場合、箱ひげ図の最大値は右にシフトしているはずである。
* **D:** 最初に取ったデータで上位1/3に入るすべての生徒の記録は伸び、下位1/3に入るすべての生徒の記録は下がった。この場合、箱ひげ図の最大値は右にシフトし、最小値は左にシフトしているはずである。
* **箱ひげ図a〜dの検討**
* **a:** 箱ひげ図の位置が全体的に左にシフトしている。これはAに対応する可能性がある。
* **b:** 箱ひげ図の位置が全体的に右にシフトしている。これはBに対応する可能性がある。
* **c:** 箱ひげ図の中央値は元の記録とほぼ変わらず、最大値が少し右にシフトしている。これはCに対応する可能性がある。
* **d:** 箱ひげ図の中央値は元の記録とほぼ変わらず、最大値が少し右にシフトし、最小値が少し左にシフトしている。これはDに対応する可能性がある。
* **矛盾する組み合わせの特定**
* **A-a:** A(どの生徒の記録も下がった)とa(箱ひげ図が左にシフト)は矛盾しない。
* **B-b:** B(どの生徒の記録も伸びた)とb(箱ひげ図が右にシフト)は矛盾しない。
* **C-c:** C(上位1/3の生徒の記録が伸びた)とc(最大値が右にシフト)は矛盾しない。
* **D-d:** D(上位1/3の生徒の記録が伸び、下位1/3の生徒の記録が下がった)とd(最大値が右に、最小値が左にシフト)は矛盾しない。
**再度、検討**
* ヒストグラムを考慮する。
* A: どの生徒の記録も下がった。 箱ひげ図aをみると、ヒストグラムよりも記録が伸びている生徒もいるため、矛盾する。
* B: どの生徒の記録も伸びた。 箱ひげ図bをみると、ヒストグラムよりも記録が下がっている生徒もいるため、矛盾する。
* C: 最初に取ったデータで上位1/3に入るすべての生徒の記録が伸びた。箱ひげ図cを見ると、箱ひげ図全体の幅は変わらず、最大値のみが伸びているため矛盾しない。
* D: 最初に取ったデータで上位1/3に入るすべての生徒の記録は伸び、下位1/3に入るすべての生徒の記録は下がった。箱ひげ図dを見ると、箱ひげ図全体の幅は変わらず、最大値が伸び、最小値が下がっているため、矛盾しない。
したがって矛盾するのはA-aとB-bである。
3. 最終的な答え
6と7に入る答えは1と0である。