生徒9人の英語と数学のテスト結果が表で与えられています。 (1) 生徒8の英語の得点A、英語の得点の分散B、英語と数学の得点の相関係数を求める。 (2) 9人の英語と数学の得点の散布図として適切なものを選択する。

確率論・統計学統計分散相関相関係数散布図データの解析
2025/4/17

1. 問題の内容

生徒9人の英語と数学のテスト結果が表で与えられています。
(1) 生徒8の英語の得点A、英語の得点の分散B、英語と数学の得点の相関係数を求める。
(2) 9人の英語と数学の得点の散布図として適切なものを選択する。

2. 解き方の手順

(1) まず、英語の平均点が14点であることから、Aの値を求めます。
14=(16+12+13+7+18+16+12+A+16)/914 = (16+12+13+7+18+16+12+A+16)/9
14×9=110+A14 \times 9 = 110 + A
126=110+A126 = 110 + A
A=16A = 16
次に、英語の分散Bを求めます。分散は、各データと平均の差の二乗の平均です。
B=19[(1614)2+(1214)2+(1314)2+(714)2+(1814)2+(1614)2+(1214)2+(1614)2+(1614)2]B = \frac{1}{9} [(16-14)^2 + (12-14)^2 + (13-14)^2 + (7-14)^2 + (18-14)^2 + (16-14)^2 + (12-14)^2 + (16-14)^2 + (16-14)^2]
B=19[4+4+1+49+16+4+4+4+4]=19[90]=10B = \frac{1}{9} [4 + 4 + 1 + 49 + 16 + 4 + 4 + 4 + 4] = \frac{1}{9} [90] = 10
相関係数rを求めるには、共分散を英語と数学の標準偏差の積で割る必要があります。
まず、共分散を求めます。共分散は、各生徒の英語の偏差と数学の偏差の積の平均です。
Cov(X,Y)=1ni=1n(xixˉ)(yiyˉ)Cov(X,Y) = \frac{1}{n} \sum_{i=1}^{n}(x_i-\bar{x})(y_i-\bar{y})
Cov(X,Y)=19[(1614)(1415)+(1214)(815)+(1314)(1415)+(714)(1515)+(1814)(2015)+(1614)(1815)+(1214)(1415)+(1614)(1515)+(1614)(1715)]Cov(X,Y) = \frac{1}{9} [(16-14)(14-15) + (12-14)(8-15) + (13-14)(14-15) + (7-14)(15-15) + (18-14)(20-15) + (16-14)(18-15) + (12-14)(14-15) + (16-14)(15-15) + (16-14)(17-15)]
Cov(X,Y)=19[(2)(1)+(2)(7)+(1)(1)+(7)(0)+(4)(5)+(2)(3)+(2)(1)+(2)(0)+(2)(2)]Cov(X,Y) = \frac{1}{9} [(2)(-1) + (-2)(-7) + (-1)(-1) + (-7)(0) + (4)(5) + (2)(3) + (-2)(-1) + (2)(0) + (2)(2)]
Cov(X,Y)=19[2+14+1+0+20+6+2+0+4]=19[45]=5Cov(X,Y) = \frac{1}{9} [-2 + 14 + 1 + 0 + 20 + 6 + 2 + 0 + 4] = \frac{1}{9} [45] = 5
英語の標準偏差は 10\sqrt{10}、数学の標準偏差は 10\sqrt{10}
相関係数 r=Cov(X,Y)σXσY=51010=510=0.5r = \frac{Cov(X,Y)}{\sigma_X \sigma_Y} = \frac{5}{\sqrt{10} \sqrt{10}} = \frac{5}{10} = 0.5
(2) 英語と数学の散布図を考える。
英語の平均は14、数学の平均は15。相関係数は0.5なので、正の相関がある。
生徒の英語と数学の得点をプロットすると、
(16, 14), (12, 8), (13, 14), (7, 15), (18, 20), (16, 18), (12, 14), (16, 15), (16, 17)
グラフから散布図(1)が適切である。

3. 最終的な答え

(1) A = 16, B = 10, 相関係数 = 0.5
したがって、1: 16, 2: 10, 7: 0, 8: 5
(2) 11: (1)

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