この問題は、正の実数 $a$ と $b$ (ただし $a \neq 1$, $b \neq 1$)に対して、$\log_a b$ と $\log_b a$ の大小関係を調べるものです。特に、与えられた考察に基づいて、$t = \log_a b$ とおき、$t > \frac{1}{t}$ を満たす $t$ の範囲を求め、さらに $\log_b b > \log_b a$ を満たす $b$ の範囲を $a > 1$ の場合と $0 < a < 1$ の場合に分けて求める問題です。
2025/4/17
1. 問題の内容
この問題は、正の実数 と (ただし , )に対して、 と の大小関係を調べるものです。特に、与えられた考察に基づいて、 とおき、 を満たす の範囲を求め、さらに を満たす の範囲を の場合と の場合に分けて求める問題です。
2. 解き方の手順
(1) まず、, なので、は成り立ちます。次に、とおくと、なので、 が成り立ちます。
(2) とおきます。より、 なので 。また なので
したがって、より、となります。式①は、となります。式②は、となります。
①よりなので、したがってなので、式(エ)は④
(3) の範囲を考えます。
ならば、 より
ならば、 より
よって、の範囲は、, となります。
不等式 を考えます。これは と同値です。
- のとき:
底 が 1 より大きい場合 ()、 なので です。
底 が 0 と 1 の間の場合 ()、 なので です。したがって、 より かつ または かつ の範囲になります。
なので、ならは成り立ち、のときも成り立つので または が成り立ちます。なので、、したがってオは@
- のとき:
底 が 1 より大きい場合 ()、 なので です。したがって、のとき必ずとなる。
底 が 0 と 1 の間の場合 ()、 なので です。 なのでならは成り立つ。
よってまたは したがってカは②
3. 最終的な答え
ア: 1
イ: 3/2
ウ:
エ:
オ: @
カ: ②
キ: 0