複素数 $z$ に関する方程式 $z^4 = -8(1+\sqrt{3}i)$ を解き、$z$ を求める問題です。

代数学複素数ド・モアブルの定理方程式極形式
2025/3/15

1. 問題の内容

複素数 zz に関する方程式 z4=8(1+3i)z^4 = -8(1+\sqrt{3}i) を解き、zz を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、右辺の複素数を極形式で表します。
8(1+3i)=883i-8(1+\sqrt{3}i) = -8 - 8\sqrt{3}i の絶対値は
r=(8)2+(83)2=64+192=256=16r = \sqrt{(-8)^2 + (-8\sqrt{3})^2} = \sqrt{64 + 192} = \sqrt{256} = 16 です。
偏角 θ\theta については、
cosθ=816=12\cos \theta = \frac{-8}{16} = -\frac{1}{2} かつ sinθ=8316=32\sin \theta = \frac{-8\sqrt{3}}{16} = -\frac{\sqrt{3}}{2} となるので、
θ=4π3\theta = \frac{4\pi}{3} です。
したがって、8(1+3i)=16(cos(4π3)+isin(4π3))-8(1+\sqrt{3}i) = 16(\cos(\frac{4\pi}{3}) + i\sin(\frac{4\pi}{3})) となります。
次に、 z=R(cosϕ+isinϕ)z = R(\cos \phi + i \sin \phi) とおくと、ド・モアブルの定理より
z4=R4(cos(4ϕ)+isin(4ϕ))z^4 = R^4(\cos(4\phi) + i\sin(4\phi)) となります。
よって、R4=16R^4 = 16 なので R=2R=2 であり、
4ϕ=4π3+2kπ4\phi = \frac{4\pi}{3} + 2k\pi (kk は整数) となります。
したがって、ϕ=π3+kπ2\phi = \frac{\pi}{3} + \frac{k\pi}{2} (k=0,1,2,3k=0,1,2,3) です。
k=0k=0 のとき、ϕ=π3\phi = \frac{\pi}{3} であり、z=2(cos(π3)+isin(π3))=2(12+i32)=1+i3z = 2(\cos(\frac{\pi}{3}) + i\sin(\frac{\pi}{3})) = 2(\frac{1}{2} + i\frac{\sqrt{3}}{2}) = 1 + i\sqrt{3}
k=1k=1 のとき、ϕ=π3+π2=5π6\phi = \frac{\pi}{3} + \frac{\pi}{2} = \frac{5\pi}{6} であり、z=2(cos(5π6)+isin(5π6))=2(32+i12)=3+iz = 2(\cos(\frac{5\pi}{6}) + i\sin(\frac{5\pi}{6})) = 2(-\frac{\sqrt{3}}{2} + i\frac{1}{2}) = -\sqrt{3} + i
k=2k=2 のとき、ϕ=π3+π=4π3\phi = \frac{\pi}{3} + \pi = \frac{4\pi}{3} であり、z=2(cos(4π3)+isin(4π3))=2(12i32)=1i3z = 2(\cos(\frac{4\pi}{3}) + i\sin(\frac{4\pi}{3})) = 2(-\frac{1}{2} - i\frac{\sqrt{3}}{2}) = -1 - i\sqrt{3}
k=3k=3 のとき、ϕ=π3+3π2=11π6\phi = \frac{\pi}{3} + \frac{3\pi}{2} = \frac{11\pi}{6} であり、z=2(cos(11π6)+isin(11π6))=2(32i12)=3iz = 2(\cos(\frac{11\pi}{6}) + i\sin(\frac{11\pi}{6})) = 2(\frac{\sqrt{3}}{2} - i\frac{1}{2}) = \sqrt{3} - i

3. 最終的な答え

z=1+i3,3+i,1i3,3iz = 1 + i\sqrt{3}, -\sqrt{3} + i, -1 - i\sqrt{3}, \sqrt{3} - i

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