袋の中に白玉が4個、赤玉が2個入っている。この袋から玉を1個ずつ取り出していき、赤玉が出たら取り出すのを止める。玉を取り出す回数の期待値を求める。

確率論・統計学確率期待値確率分布
2025/4/17

1. 問題の内容

袋の中に白玉が4個、赤玉が2個入っている。この袋から玉を1個ずつ取り出していき、赤玉が出たら取り出すのを止める。玉を取り出す回数の期待値を求める。

2. 解き方の手順

玉を取り出す回数をXXとする。XXが取りうる値は1, 2, 3, 4, 5である。それぞれの確率を計算し、期待値を求める。
- X=1X=1となるのは、1回目に赤玉を取り出す場合なので、P(X=1)=26=13P(X=1) = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
- X=2X=2となるのは、1回目に白玉を取り出し、2回目に赤玉を取り出す場合なので、P(X=2)=46×25=415P(X=2) = \frac{4}{6} \times \frac{2}{5} = \frac{4}{15}
- X=3X=3となるのは、1,2回目に白玉を取り出し、3回目に赤玉を取り出す場合なので、P(X=3)=46×35×24=15P(X=3) = \frac{4}{6} \times \frac{3}{5} \times \frac{2}{4} = \frac{1}{5}
- X=4X=4となるのは、1,2,3回目に白玉を取り出し、4回目に赤玉を取り出す場合なので、P(X=4)=46×35×24×23=215P(X=4) = \frac{4}{6} \times \frac{3}{5} \times \frac{2}{4} \times \frac{2}{3} = \frac{2}{15}
- X=5X=5となるのは、1,2,3,4回目に白玉を取り出し、5回目に赤玉を取り出す場合なので、P(X=5)=46×35×24×13×22=115P(X=5) = \frac{4}{6} \times \frac{3}{5} \times \frac{2}{4} \times \frac{1}{3} \times \frac{2}{2} = \frac{1}{15}
玉を取り出す回数の期待値E(X)E(X)は、
E(X)=1×P(X=1)+2×P(X=2)+3×P(X=3)+4×P(X=4)+5×P(X=5)E(X) = 1 \times P(X=1) + 2 \times P(X=2) + 3 \times P(X=3) + 4 \times P(X=4) + 5 \times P(X=5)
=1×13+2×415+3×15+4×215+5×115= 1 \times \frac{1}{3} + 2 \times \frac{4}{15} + 3 \times \frac{1}{5} + 4 \times \frac{2}{15} + 5 \times \frac{1}{15}
=13+815+35+815+515= \frac{1}{3} + \frac{8}{15} + \frac{3}{5} + \frac{8}{15} + \frac{5}{15}
=515+815+915+815+515= \frac{5}{15} + \frac{8}{15} + \frac{9}{15} + \frac{8}{15} + \frac{5}{15}
=3515=73= \frac{35}{15} = \frac{7}{3}

3. 最終的な答え

73\frac{7}{3}

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