$\frac{77}{111}$ を小数で表したとき、小数第 $n$ 位にあらわれる数字を $a_n$ とします。$a_n$ を $n$ を用いた1つの式で表してください。また、与えられた式 $a_n = 2\sqrt{3} \sin \frac{2(n-1)\pi}{3} + 6$ となる理由を説明してください。

数論循環小数数列三角関数
2025/4/18

1. 問題の内容

77111\frac{77}{111} を小数で表したとき、小数第 nn 位にあらわれる数字を ana_n とします。ana_nnn を用いた1つの式で表してください。また、与えられた式 an=23sin2(n1)π3+6a_n = 2\sqrt{3} \sin \frac{2(n-1)\pi}{3} + 6 となる理由を説明してください。

2. 解き方の手順

まず、77111\frac{77}{111} を小数で表します。
77111=0.693693693...=0.693\frac{77}{111} = 0.693693693... = 0.\overline{693}
これは、小数部分が 693 の繰り返しとなる循環小数です。したがって、ana_n は 6, 9, 3 が周期的に現れる数列となります。
n=1n=1 のとき、a1=6a_1 = 6
n=2n=2 のとき、a2=9a_2 = 9
n=3n=3 のとき、a3=3a_3 = 3
n=4n=4 のとき、a4=6a_4 = 6
n=5n=5 のとき、a5=9a_5 = 9
n=6n=6 のとき、a6=3a_6 = 3
次に、与えられた式 an=23sin2(n1)π3+6a_n = 2\sqrt{3} \sin \frac{2(n-1)\pi}{3} + 6 が正しいことを確認します。
n=1n=1 のとき、a1=23sin0+6=6a_1 = 2\sqrt{3} \sin 0 + 6 = 6
n=2n=2 のとき、a2=23sin2π3+6=2332+6=3+6=9a_2 = 2\sqrt{3} \sin \frac{2\pi}{3} + 6 = 2\sqrt{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + 6 = 3 + 6 = 9
n=3n=3 のとき、a3=23sin4π3+6=23(32)+6=3+6=3a_3 = 2\sqrt{3} \sin \frac{4\pi}{3} + 6 = 2\sqrt{3} \cdot (-\frac{\sqrt{3}}{2}) + 6 = -3 + 6 = 3
n=4n=4 のとき、a4=23sin6π3+6=23sin2π+6=0+6=6a_4 = 2\sqrt{3} \sin \frac{6\pi}{3} + 6 = 2\sqrt{3} \sin 2\pi + 6 = 0 + 6 = 6
n=5n=5 のとき、a5=23sin8π3+6=23sin2π3+6=2332+6=3+6=9a_5 = 2\sqrt{3} \sin \frac{8\pi}{3} + 6 = 2\sqrt{3} \sin \frac{2\pi}{3} + 6 = 2\sqrt{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + 6 = 3 + 6 = 9
n=6n=6 のとき、a6=23sin10π3+6=23sin4π3+6=23(32)+6=3+6=3a_6 = 2\sqrt{3} \sin \frac{10\pi}{3} + 6 = 2\sqrt{3} \sin \frac{4\pi}{3} + 6 = 2\sqrt{3} \cdot (-\frac{\sqrt{3}}{2}) + 6 = -3 + 6 = 3
この式は周期的に 6, 9, 3 を返すため、ana_n を正しく表しています。sin\sin 関数の周期性により、3つの異なる値が周期的に現れます。

3. 最終的な答え

an=23sin2(n1)π3+6a_n = 2\sqrt{3} \sin \frac{2(n-1)\pi}{3} + 6

「数論」の関連問題

整数 $n$ について、$n^2$ が奇数ならば、$n$ が奇数であることを証明するために、その対偶である「$n$が偶数ならば、$n^2$は偶数である」を証明する穴埋め問題です。

整数対偶証明偶数奇数
2025/6/6

正の整数 $a, b, c$ に対して、$M = 3^a + 3^b + 3^c + 1$ とする。 (1) $a < b = c \le 10$ を満たす $a, b, c$ の組で、$M$ が立方...

整数の性質べき乗立方数方程式
2025/6/6

自然数の列がいくつかの群に分けられている。第 $n$ 群には $2^{n-1}$ 個の数が入る。 (1) $n \ge 2$ のとき、第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表す。 (2) 第 $n...

数列等比数列等差数列自然数
2025/6/6

$a_1, a_2, a_3, a_4, a_5$は正の整数で、$a_1 < a_2 < a_3 < a_4 < a_5$とする。 2つの集合$A = \{a_1, a_2, a_3, a_4, a_...

集合整数の性質方程式場合分け
2025/6/6

与えられた数について、正の約数の個数と、その約数の総和を求める問題です。 (1) $5 \cdot 2^3$ (2) 108 (3) 540

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/6/6

与えられた3つの数について、正の約数の個数と、それらの約数の総和をそれぞれ求める問題です。 (1) $5 \cdot 2^3$ (2) $108$ (3) $540$

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/6/6

## 1. 問題の内容

桁数合同式三平方の定理整数の性質べき乗
2025/6/6

問題は、125!の末尾に0が何個連続して並ぶか(イ)を求め、次に $n!$ が $10^{40}$ で割り切れるような最小の $n$ の値(ウ)を求めるものです。

階乗素因数分解末尾の0の個数
2025/6/5

正の整数 $n$ が与えられ、$n$ と $12$ の最小公倍数が $168$ であるような $n$ を全て求める問題です。

最小公倍数素因数分解整数の性質
2025/6/5

正の整数 $n$ と $24$ の最小公倍数が $504$ であるような $n$ をすべて求める問題です。

最小公倍数素因数分解整数の性質
2025/6/5