$a$ を正の定数とする。座標平面において、円 $K_1$ は中心が $A(a, 2)$ であり、$x$ 軸および直線 $l: 3x - 4y + 9 = 0$ に接している。 (1) $K_1$ の半径を求めよ。 (2) $a$ の値を求めよ。 (3) $l$ と $x$ 軸の交点を $B$, $K_1$ と $x$ 軸の接点を $C$ とするとき、3点 $A, B, C$ を通る円 $K_2$ の方程式を求めよ。 (4) (3) で求めた $K_2$ と $K_1$ の2つの交点および原点を通る円 $K_3$ の方程式を求めよ。

幾何学座標平面接線点と直線の距離円の方程式
2025/4/18
はい、承知いたしました。与えられた問題を解きます。

1. 問題の内容

aa を正の定数とする。座標平面において、円 K1K_1 は中心が A(a,2)A(a, 2) であり、xx 軸および直線 l:3x4y+9=0l: 3x - 4y + 9 = 0 に接している。
(1) K1K_1 の半径を求めよ。
(2) aa の値を求めよ。
(3) llxx 軸の交点を BB, K1K_1xx 軸の接点を CC とするとき、3点 A,B,CA, B, C を通る円 K2K_2 の方程式を求めよ。
(4) (3) で求めた K2K_2K1K_1 の2つの交点および原点を通る円 K3K_3 の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円 K1K_1 の中心 A(a,2)A(a, 2) から xx 軸までの距離は 22 であるから、K1K_1 の半径は 22 である。
(2) 円 K1K_1 の半径は 22 であり、K1K_1 は直線 l:3x4y+9=0l: 3x - 4y + 9 = 0 に接しているから、中心 A(a,2)A(a, 2) から直線 ll までの距離は 22 である。点と直線の距離の公式より、
3a4(2)+932+(4)2=2 \frac{|3a - 4(2) + 9|}{\sqrt{3^2 + (-4)^2}} = 2
3a+1=10 |3a + 1| = 10
3a+1=103a + 1 = 10 または 3a+1=103a + 1 = -10 である。
3a=93a = 9 より a=3a = 3 または 3a=113a = -11 より a=113a = -\frac{11}{3} である。
a>0a > 0 より a=3a = 3 である。
(3) llxx 軸の交点 BB は、3x+9=03x + 9 = 0 より x=3x = -3 なので B(3,0)B(-3, 0) である。
K1K_1xx 軸の接点 CC は、A(3,2)A(3, 2) より C(3,0)C(3, 0) である。
3点 A(3,2),B(3,0),C(3,0)A(3, 2), B(-3, 0), C(3, 0) を通る円 K2K_2 の方程式を x2+y2+lx+my+n=0x^2 + y^2 + lx + my + n = 0 とおく。
(3)2+023l+0m+n=0(-3)^2 + 0^2 - 3l + 0m + n = 0 より 3l+n=9-3l + n = -9
32+02+3l+0m+n=03^2 + 0^2 + 3l + 0m + n = 0 より 3l+n=93l + n = -9
32+22+3l+2m+n=03^2 + 2^2 + 3l + 2m + n = 0 より 3l+2m+n=133l + 2m + n = -13
3l+n=9-3l + n = -93l+n=93l + n = -9 より n=9n = -9 かつ l=0l = 0 である。
3(0)+2m9=133(0) + 2m - 9 = -13 より 2m=42m = -4 なので m=2m = -2 である。
よって、K2K_2 の方程式は x2+y22y9=0x^2 + y^2 - 2y - 9 = 0 である。
変形すると x2+(y1)2=10x^2 + (y - 1)^2 = 10 となる。
(4) K1:(x3)2+(y2)2=4K_1: (x - 3)^2 + (y - 2)^2 = 4K2:x2+(y1)2=10K_2: x^2 + (y - 1)^2 = 10 の交点を通る円の方程式は
(x3)2+(y2)24+k(x2+(y1)210)=0(x - 3)^2 + (y - 2)^2 - 4 + k(x^2 + (y - 1)^2 - 10) = 0 と表せる。
これが原点 (0,0)(0, 0) を通るので、
9+44+k(0+110)=09 + 4 - 4 + k(0 + 1 - 10) = 0
99k=09 - 9k = 0 より k=1k = 1 である。
よって、(x3)2+(y2)24+(x2+(y1)210)=0(x - 3)^2 + (y - 2)^2 - 4 + (x^2 + (y - 1)^2 - 10) = 0
x26x+9+y24y+44+x2+y22y+110=0x^2 - 6x + 9 + y^2 - 4y + 4 - 4 + x^2 + y^2 - 2y + 1 - 10 = 0
2x26x+2y26y=02x^2 - 6x + 2y^2 - 6y = 0
x23x+y23y=0x^2 - 3x + y^2 - 3y = 0
(x32)2+(y32)2=94+94=184=92(x - \frac{3}{2})^2 + (y - \frac{3}{2})^2 = \frac{9}{4} + \frac{9}{4} = \frac{18}{4} = \frac{9}{2}
よって、K3K_3 の方程式は x23x+y23y=0x^2 - 3x + y^2 - 3y = 0 である。

3. 最終的な答え

(1) 22
(2) 33
(3) x2+y22y9=0x^2 + y^2 - 2y - 9 = 0
(4) x23x+y23y=0x^2 - 3x + y^2 - 3y = 0

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