円Oが三角形ABCに内接しており、各辺との接点をP, Q, R, Sとする。∠A = 70°, ∠ABO = 30°, ∠ACO = 25°であるとき、点Pを含む弧RQの長さと点Pを含まない弧RSの長さの比を最も簡単な整数比で求めよ。

幾何学三角形内接角度弧の長さ
2025/4/20

1. 問題の内容

円Oが三角形ABCに内接しており、各辺との接点をP, Q, R, Sとする。∠A = 70°, ∠ABO = 30°, ∠ACO = 25°であるとき、点Pを含む弧RQの長さと点Pを含まない弧RSの長さの比を最も簡単な整数比で求めよ。

2. 解き方の手順

まず、∠Bと∠Cを求める。
∠B = ∠ABO + ∠CBO = 30° + ∠CBO
∠C = ∠ACO + ∠BCO = 25° + ∠BCO
三角形の内角の和は180°なので、
∠A + ∠B + ∠C = 180°
70° + (30° + ∠CBO) + (25° + ∠BCO) = 180°
125° + ∠CBO + ∠BCO = 180°
∠CBO + ∠BCO = 55°
次に、円の中心Oから各接点に線を引くと、半径となり、接線と半径は直交する。
したがって、∠OQA = 90°かつ∠OPA = 90°。
四角形AQOPにおいて、∠A + ∠OQA + ∠OPA + ∠QOP = 360°なので、
70° + 90° + 90° + ∠QOP = 360°
∠QOP = 110°
∠BOCを求める。
∠OBC = ∠ABO = 30°
∠OCB = ∠ACO = 25°
三角形OBCにおいて、∠BOC + ∠OBC + ∠OCB = 180°なので、
∠BOC + 30° + 25° = 180°
∠BOC = 125°
したがって、∠BOS + ∠COR = 125°
点Pを含む弧RQの中心角は、360° - ∠ROQである。
∠ROQ = 360° - (∠QOP + ∠POS + ∠SOR + ∠ROC)
角OQAと角OPAから,OQはABと直交、OPはACと直交する。
同様に,OSはOBと直交、ORはOCと直交する。
A+B+C=180\angle A + \angle B + \angle C = 180^\circ
70+(30+CBO)+(25+BCO)=18070^\circ + (30^\circ + \angle CBO) + (25^\circ + \angle BCO) = 180^\circ
CBO+BCO=180703025=55\angle CBO + \angle BCO = 180^\circ - 70^\circ - 30^\circ - 25^\circ = 55^\circ
BOC=180OBCOCB=1803025=125\angle BOC = 180^\circ - \angle OBC - \angle OCB = 180^\circ - 30^\circ - 25^\circ = 125^\circ
∠QOP = 360° - 90° - 90° - 70° = 110°
∠QOB = 90° - 30° = 60°
∠POC = 90° - 25° = 65°
点Pを含む弧RQの中心角 = 360° - ∠ROQとする。
ROQ=360(110+125)=360235=125\angle ROQ = 360^\circ - (110^\circ + 125^\circ) = 360^\circ - 235^\circ = 125^\circ
∠BOS + ∠COR = ∠BOC
弧RSに対応する中心角 = ∠ROS = 360° - (∠ROP + ∠POQ + ∠QOS) = 360 - 110 - 90 - 90
ROS=360(POR+ROQ+QOS)\angle ROS = 360 - (\angle POR + \angle ROQ + \angle QOS)
ROS+BOC=360110=250\angle ROS + \angle BOC = 360 - 110 = 250
ROS=360POS1109090\angle ROS = 360 - \angle POS - 110 - 90 -90
中心角と弧の長さが比例することを用いる
QOR+ROS=360POS125\angle QOR + \angle ROS = 360 - \angle POS -125
∠ROS = 180 -30 -25
弧RQの中心角ROQ=115\angle ROQ = 115
弧RSの中心角ROS=18055=125\angle ROS = 180-55=125
したがって、RQ:RS = (360- 125) : 125
∠BOC = 125°
弧RS = 360-110
RQ:RS=ROQ:ROS=115:125=23:25弧RQ : 弧RS = \angle ROQ : \angle ROS = 115:125 = 23: 25

3. 最終的な答え

23:25

「幾何学」の関連問題

円に内接する四角形ABCDにおいて、辺AC上に点Eを$\angle ADE = \angle BDC$となるようにとる。このとき、以下の(1)から(5)を証明する問題です。 (1) $\triangl...

四角形相似円周角の定理メネラウスの定理
2025/4/20

一辺の長さが10cmの正三角形ABCがある。辺AB, AC上にそれぞれ点D, EをDE//BCとなるようにとり、線分DEを折り目として紙を折る。DEの長さを$x$ cmとし、三角形ADEのうち四角形B...

正三角形面積折り返し相似最大値
2025/4/20

2つの円、円1: $x^2 + y^2 = 5$ と 円2: $(x-1)^2 + (y-2)^2 = 4$ が与えられています。 (1) これらの円が異なる2点で交わることを示します。 (2) 2つ...

交点方程式座標
2025/4/20

三角形ABCにおいて、$AB=7$, $BC=5$, $CA=3$であるとき、$\angle C$の大きさを求めよ。

三角形余弦定理角度
2025/4/20

野球場で選手が打ったボールの軌跡が放物線を描いている。図2はその放物線を真横から見た図である。放物線の方程式と、B地点におけるボールの高さを選択肢から選ぶ問題である。ただし、A地点を原点とし、AB=1...

放物線二次関数軌跡座標方程式
2025/4/20

曲線 $9x^2 + 16y^2 = 25$ 上の点 $(1, 1)$ における接線の方程式を求める問題です。

接線陰関数楕円微分
2025/4/20

長方形ABCDにおいて、AB=8cm、AD=10cmである。辺CD上に点Pがある。点Cを直線BPで折り返し、点C'が辺ADと重なる。 (1) △ABC'と△DC'Pが相似であることを証明しなさい。 (...

相似長方形折り返し三平方の定理面積図形
2025/4/20

三角形ABCと三角形ACDにおいて、$\angle ABC = \angle ACD$, $AB = 8$ cm, $BC = 3$ cm, $CA = 7$ cmである。このとき、線分CDの長さを求...

相似三角形辺の比
2025/4/20

平行四辺形ABCDにおいて、ACとDEが垂直である。$\angle x$の大きさを求める。$\angle ABC = 75^\circ$, $\angle DCE = 60^\circ$が与えられてい...

平行四辺形角度三角形内角の和垂直
2025/4/20

$\theta$ は鋭角で、$\tan \theta = 2$ のとき、$\sin \theta$, $\cos \theta$, $\tan(90^\circ - \theta)$ の値を求める。

三角比角度sincostan鋭角
2025/4/20