三角形ABCにおいて、$AB=7$, $BC=5$, $CA=9$である。このとき、$\cos A$, $\sin A$, 三角形ABCの面積、外接円の半径、内接円の半径を求める。

幾何学三角形余弦定理正弦定理面積外接円内接円
2025/4/20

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=7AB=7, BC=5BC=5, CA=9CA=9である。このとき、cosA\cos A, sinA\sin A, 三角形ABCの面積、外接円の半径、内接円の半径を求める。

2. 解き方の手順

まず、余弦定理を用いてcosA\cos Aを求める。余弦定理は、三角形ABCにおいて、
a2=b2+c22bccosAa^2 = b^2 + c^2 - 2bc \cos A
である。ここで、a=BC=5a=BC=5, b=CA=9b=CA=9, c=AB=7c=AB=7とおくと、
52=92+72297cosA5^2 = 9^2 + 7^2 - 2 \cdot 9 \cdot 7 \cos A
25=81+49126cosA25 = 81 + 49 - 126 \cos A
126cosA=105126 \cos A = 105
cosA=105126=56\cos A = \frac{105}{126} = \frac{5}{6}
次に、sinA\sin Aを求める。sin2A+cos2A=1\sin^2 A + \cos^2 A = 1の関係を用いる。
sin2A=1cos2A=1(56)2=12536=1136\sin^2 A = 1 - \cos^2 A = 1 - (\frac{5}{6})^2 = 1 - \frac{25}{36} = \frac{11}{36}
AAは三角形の内角なので、0<A<π0 < A < \piであり、sinA>0\sin A > 0である。したがって、
sinA=1136=116\sin A = \sqrt{\frac{11}{36}} = \frac{\sqrt{11}}{6}
次に、三角形ABCの面積Sを求める。面積の公式S=12bcsinAS = \frac{1}{2}bc \sin Aを用いる。
S=1297116=631112=21114S = \frac{1}{2} \cdot 9 \cdot 7 \cdot \frac{\sqrt{11}}{6} = \frac{63\sqrt{11}}{12} = \frac{21\sqrt{11}}{4}
次に、外接円の半径Rを求める。正弦定理asinA=2R\frac{a}{\sin A} = 2Rを用いる。
2R=5116=30112R = \frac{5}{\frac{\sqrt{11}}{6}} = \frac{30}{\sqrt{11}}
R=1511=151111R = \frac{15}{\sqrt{11}} = \frac{15\sqrt{11}}{11}
最後に、内接円の半径rを求める。内接円の半径と面積の関係S=12r(a+b+c)S = \frac{1}{2}r(a+b+c)を用いる。
21114=12r(5+9+7)=12r(21)\frac{21\sqrt{11}}{4} = \frac{1}{2}r(5+9+7) = \frac{1}{2}r(21)
21114=212r\frac{21\sqrt{11}}{4} = \frac{21}{2}r
r=112r = \frac{\sqrt{11}}{2}

3. 最終的な答え

cosA=56\cos A = \frac{5}{6}
sinA=116\sin A = \frac{\sqrt{11}}{6}
三角形ABCの面積 = 21114\frac{21\sqrt{11}}{4}
外接円の半径 = 151111\frac{15\sqrt{11}}{11}
内接円の半径 = 112\frac{\sqrt{11}}{2}

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